(おさらい)車種の紹介
2017年にフルモデルチェンジをしたばかりのCX-5です。
CX-5のライバルになりそうな日本の車種としては、
・トヨタ ハリアー ⇒完全に日本人向けのクルマ。
・日産 エクストレイル⇒内装と足回りがチープすぎる。
・スバル フォレスタ ⇒シートは悪く無いが、ターボが無ければ乗っただけでガッカリ。米国人好み。
・レクサス NX ⇒無駄に車両本体価格が高く、ハリアーのプラスα程度。
となっており、なかなか日本車で性能的にライバルになり得る車が少ないのが実情です。
しかも、ディーゼルはいずれの車種にもラインナップに存在しません。
北海道を走るルート
札幌を起点とし、函館経由で帯広に向かいます。そしてまた最後に札幌に戻ってくるという今考えれば地獄のようなルートです。
これを48時間(ただし2泊3日)で完走しますが、走行距離は1,000kmとなっており、欧州人が行っている休暇の過ごし方を再現するには最適でしょう。むしろ、欧州人よりもキツイ行程かもしれません。
本日は3日目最終日であり、帯広から札幌へ戻ります。
この日の朝は、
北海道ホテルの洋朝食
北海道特産の食材使った朝食をいただいて英気を養うことにします。全体的に美味しいのですが、(筆者の大好物である)ハムとじゃがいもが特に感動するくらい美味しいです。
実際の北海道ドライブの写真
この日のスタート地点は帯広市内から
帯広駅から近い場所です。直進すると国道38号線です。
法定速度100km/hが妥当の国道38号線
ここは日本なので法定速度は60km/hに限られます。
ドイツであればこのような区間は100km/hの法定速度になるでしょう。高速道路の最高速度を上げるのは良いことですが、北海道の高速域でも問題の無い道路の制限速度の向上をお願いしたいところです。
国道274号線の山道へ
国道38号線から274号線になります。寸断された区間があるため、一旦片側1車線の高速道路を走行し、無料措置区間が終了する占冠よりひたすら一般道で札幌を目指すことにします。
しばらく山道が続きます。そして前を走行するステージアがかなり速かったです・・・。
夏の北海道になるとツーリングする人が多く、この区間も例外ではありません。安全速度でゆっくりはしるライダーも多く、バイクを追い越ししなければならない というやりづらい事態も起きるのが北海道ドライブの不思議でもあります。
タイムリミットまで厳しい時間になったため高速道路を利用
タイムリミットが近づいてきたため高速道路を利用することにします。
クマしか利用しない高速道路と揶揄される北海道の高速道路ですが、現実問題として高速道路を利用することで圧倒的に移動時間の節約が出来ます。
なぜなら、しばらく走ると、
限りなく千歳の手前ではありますが、2車線道路になります。(写真は千歳~札幌)
ちなみに、上の写真の片側1車線の道路であっても、レーダーパトカーの速度取り締まりが行われており、(普通の乗用車の運転手さんが)先頭を走行していれば間違えなく餌食になることでしょう。
札幌市内に到着
無事に札幌市内まで帰ってきましたが、相変わらずこの地域は混雑をしております。
札幌に到着!
無事に48時間(2泊3日)で1000kmを走破することが出来ました。
マツダ×ディーゼル CX-5で長距離ドライブの快適性を検証
要するにCX-5 XDの総評です。
まず、48時間1,000kmの長距離ドライブではありましたが、それほど腰痛は悪化せず、ヨーロッパでこよなく愛される1台の仲間入り出来る1台であることは間違えないでしょう。
少なくとも、日本のSUVでCX-5/CX-3以外で欧州向きの車両は皆無と言えるでしょう。ターボは乗ったことありませんが、フォレスターも欧州向きとは勝手に認めません。
長距離で真価を発揮するディーゼルエンジン
本当に北海道の長距離にマッチするディーゼルです。
CX-5でエンジンに対する不満は一切なく、このエンジンを搭載した車であれば何処までも走ってみたいと思った次第です。しかも、燃費も良いです。
CX-5の問題点は
欧州車と謳っている割に、(大袈裟な表現をすれば)ハンドルを切るときに恐怖感があることです。真っ直ぐ走る分には安定しているものの、車線変更を伴った走行の場合には一瞬のフラツキが感じられます。
当然、山道においても欧州車ほどの優れたコーナリング性能は無く、正直残念な印象でしかありません。直進性能だけが走る喜びでないことはマツダも十分に理解をしているはずです。
そして何より、CX-5以外にもCX-3やデミオのディーゼルもすでに試乗しておりますが、
同等セグメントの欧州車と比較すると一歩劣っているように感じられるのです。
しかしCX-5含めたマツダ車はダメなクルマではない。
筆者の認識として欧州車はSUVであっても高速道路を200km/hで走行することから、欧州SUVの走行性能は全体的に優れ過ぎているという認識があります。そのため、先述している通り、VWティグアンやBMW X1(FFベース車)と比較すれば残念な印象があります。
しかし、欧州車と謳っても車両本体価格は日本車並みであり、
トヨタハリアーやレクサスNXと比較をすれば、優れた走行性能を持っていることは多く人が認識する事実であり、日産エクストレイルよりも上質です。
となれば、新車300万円前後では最もコストパフォーマンス抜群の1台であると言えるのでは ないでしょうか。
結論 CX-5はどのようなクルマか?対して何を言いたいか。
欧州車という位置付けで考えるのであれば・・・、
コストパフォーマンスは十分なクルマです。しかし、車両本体価格も安い分性能も劣っていると言わざるを得ず、ドイツ車のSUVが買えなければCX-5を買うと言ったところです。
メルセデス・ベンツの性能に惚れているものの、Eクラスの購入は難しいことからAクラスを購入するようなものでしょう。
なお、欧州車以前に、
お前はCX-5すら購入出来ないだろ?というご指摘は不要ですので予めご了承ください。
そして、長いこと読んで損したと思った方へ。
ごめんなさい・・・。
関連項目:
マツダ CX-5 XD プロアクティブ(試乗記/2代目)
日産 エクストレイル 20X
エマージェンシーブレーキパッケージ(試乗記)
ハリアー ハイブリッド プレミアム "アドバンスドパッケージ"(試乗記)
BMW X1 sDrive18i xLine(試乗記)
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