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ヴェルファイア 3.5ZA-Gエディション
(30系/7人乗り)
トヨタ
ヴェルファイアはトヨタを代表する最高級ミニバンです。兄弟車はアルファードでアルファードがトヨペット系列店で販売されているのに対し、ヴェルファイア
はネッツ店で販売されています。スポーティな外観が特徴です。
このページは2ページ目です。もしよろしければ、
ヴェ
ルファイア3.5ZA”Gエディション”外観と内装をご覧ください。
|
(おさらい)試乗車概要
TOYOTA VELLFIRE 3.5 ZA”G-EDITION”
すでにヴェルファイア 3.5エグゼクティブラウンジとアルファード 2.5
Sをお伝えしていますが、今回はヴェルファイアの3.5L車を再びお伝えします。
(おさらい)正式グレードと概要
TOYOTA VELLFIRE 3.5 ZA”G EDITION”
排気量
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3,500㏄
|
最高出力/トルク
|
280ps/35.1kgm |
走行距離 |
450km
|
今回の平均燃費
|
8.9km/L
(満タン法)
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車両本体価格 |
約500万円ほ
ど |
試乗日の路面状態 |
ドライ
|
|
|
今回の試乗車のヴェ
ルファイア
3.5ZA”Gエディション”は、ヴェルファイアのスポーティグレード(エアロパーツ+大径アルミ)の中では最上級グレードになります。また、搭載エンジ
ンはV6-3.5Lとなっており、パワーは十分にあると考えられます。
アルファードの同一グレードの場合、3.5SA”Cパッケージ”となりますが、外観以外はほぼ同じになっています。
ヴェルファイア
3.5ZA"Gエディション"
走行性能
ヴェルファイア
3.5ZA”Gエディション”は、スポーティ系グレードではありますが、サスペンションやブレーキの性能に違いは無く、あくまでも”見た目”重視となって
います。
そんなヴェルファイアで峠道や高速道路を走ってみました。
そのため、新潟県は南魚沼市にやってきました。
ヴェルファイアにおいて狭い道はあま
り気にならない
狭い道は気になりません。
これだけ大きな車であっても、クラウンなどと大きさは変わない上、視界が良いことから決して運転をしにくいというコトは無いと思います。一定の運転能力が
あれば、クラウン等セダン系と比較をしても圧倒的に運転しやすいです。
ただし、運転席が普通のセダン車よりも前にあり、後ろが長くなるため、内輪差に気をつける必要が若干あります。
なお、ハンドルのキレは良くないので、車庫入れは難しいです。
峠道の走行性能 新潟県と群馬県の県
境である三国峠を走りました。
南魚沼市の田んぼが多くある場所から、だんだん山道に近づいてきました。国道17号線で湯沢街付近を走行しています。
片側1車線で追い越しのためのはみ出し禁止のため、目の前にトラックがいることが少々残念に感じてしまいます。
ちなみに、目の前を走っているトラックですが、
美味しそうな野菜を積んでいるみたいです。
ちなみに、この付近は間もなく越後湯沢駅付近になるため、一時的に片側2車線の道路になります。
〇山道に入ってきました〇
登坂車線があるため、走行は快適です。
割と急な上り坂
坂道は急で上るのに少し苦労しそうですが、さすがにV6-3.5Lのトルクフルなエンジンを搭載しており、このような上り坂でも普通に走る分にはギアチェ
ンジや強く踏み込む必要はありません。運転が快適であるほか、アクセルを踏まない分、燃費も良くなります。
事実、今回の平均燃費(街中・高速道路・峠を走行)は8.9km/L(満タン法)でして、メーカーが公表している9.2km/L(オプション装備で異な
る)と開きがあまりありません。
ヴェルファイア
峠道においてハンドリングは悪い
いくら低重心でハンドリング性能が向上しても、山道を攻めるには
あまりにも適さないのがヴェルファイアであったりアルファードのようなミニバンです。これは、ヴェルファイアのZやアルファードのSが付くグレードでも同
じです。
当然、三国峠を走行しても、少しスピードを高めに走行しようものならGに体が耐えられなくなってしまう他、同乗者いれば間違えなく車酔いをします。酔っ払
いを乗せれば、寝るかゲ■を吐くかのどちらかでしょう。
と言いつつ、
普通の速度で走れば、快適に峠も走れます。
”普通に走るなら”、以前のミニバンと比較をしても横揺れは少なく、同乗者も快適に車内で酒を飲めることでしょう。
さて、群馬県に入りました。
しかし、急なカーブは続くようで、
あまり快適ではありませんでした。
Challenge
drive.netでは、もし家族が出来たとしても、峠を攻めるような方にヴェルファイアやアルファードはオススメしません。小さな子供がかわいそうなだ
けです。
ヴェルファイアで高速道路を走行しま
した。
今回はヴェルファイア3.5ZA”Gエディション”で高速道路を走行しました。
関越自動車道を走行しました。
まず、申し上げておきたいことは、3.5Lエンジンを搭載しているだけのことはあり、高速道路の走行は快適です。ドイツのダウンサイジングターボとか言う
ヤツよりも快適であることは補償出来ると思います。
これだけ重たいボディであっても、〇〇0km/hでも快適にさらなる加速が可能です。
〇高速道路における快適性〇
ヴェルファイアやアルファードでは、上記のような装置で気流の流れを調整することで、直進時の安定感を図るようにしています。
実際、高速道路を走っている際も、安定感は優れており、初代アルファードと比較をすれば、圧倒的な快適性があります。ただし、関東平野のど真ん中を走行し
たのは事実で、横風に煽られると若干おそろしさを感じたりもあります。
ただし、昔エルグランド(E51)で走行中に横風に煽られたときは、1メートルほど左に車がブレましたが、今回はそのようなことはありませんでした。
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ということで、Challenge
drive.netでは、もし直線番長を目指すのであれば、燃費も加速も良いV6-3.5Lのヴェルファイアやアルファードをオススメします。
ハイブリッドなんて面白くありませんし、直4-2.5Lは論外でしょう。
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さて、ここまではヴェルファイアの走行性能について紹介しましたが、本来は走ることよりも実用性が重要視されるのがワゴン車でありファミリーカーです。
そこで、このヴェルファイアの気になる実用性を紹介したいと思います。
ヴェルファイア 車中泊はOK?
車中泊をするからワゴン車を選ぶという方は少なくありません。そこで、今回の試乗車である7人乗りヴェルファイア3.5ZA”Gエディション”で車中泊が
快適に出来そうかを紹介します。
なお、今回実際に車中泊をしたわけではありませんので、予めご了承ください・・・。
寝るなら2列目シートが一番のオスス
メ
インテリアを紹介した項目で紹介していますが、ヴェルファイアやアルファードで一番快適な場所は2列目です。
左の写真は、ヴェルファイアZA"Gエディション"の2列目をフルリクライニングにしました。
まず、シートの座り心地ですが、運転席よりも横幅が狭い印象があります。
そのため、ある程度体にフィットし、ホールド性も増すためか、運転席よりも座り心地が良いです。
〇本来は乗車することが目的〇
あくまでも「車」ですので、フルフラットにはならず、飛行機の最新のビジネスクラスとは比較できません。
リクライニングにして乗車すれば、この上なく快適な場所です。
〇結論 車中泊 寝心地は〇
車中泊するにあたっては、キャンピングカーの次に快適な寝心地です。
ただし、フルフラットでないため、長時間の睡眠となれば、翌朝には足は むくみそうです。
また、座面と背もたれにも角度があることから、いわゆるエコノミークラス症候群にも注意が必要です。
基本的には、他の車と比較をすれば快適な車中泊が出来るといったところでしょう。※
※なお、私は2シーター(2人乗り)のスポーツカーや4名乗車のセダンにも車中泊の経験があり、車中泊の快適性
には個人差があります。
もし、車中泊をするなら2名がもっとも快適な人数になりそうですが、残念ながら7人乗りのヴェルファイアやアルファードでは男女2名カップルが車内
で・・・なんてことは難しくなりそうです。
まぁ、ホテルのツインルームのように活用※する方法も考えられますが、残念ながらシートの横幅が狭すぎるし、角度が少々気になります。
※使い方は人それぞれ・・・
ちなみに、
サンルーフを装備すれば、夜は美しい星空を眺められ朝日が出れば、気持ちよく目が覚めそうです。
助手席もフットレストが装備されてお
り
助手席もフットレストが装備されており、快適に睡眠がとれそうですが、2列目シートと比較をすると、シートのフィット感が弱く、寝心地が良くは無さそうで
す。
そんな助手席も、
サンルーフをつければ、キレイな星空+朝日が眺められるかもしれません。
先進の安全装備 ヴェルファイア
3.5ZA”Gエディション”
プリクラッシュセーフティシステム
ヴェルファイアやアルファードが販売された当初は、まだ「トヨタセーフティセンス」の装備は無く、プリクラッシュセーフティシステムのみの設定です。(少
なくとも「ぶつからない車」ではあるのでご安心ください。)
最大の強みはレーダークルーズコントロールでしょう。(事故を起こさない次ですが)
機能は相変わらずです。装備されていて大変便利なものですが、トヨタ車ではいつも紹介している通り、
・最高が115km/hまでしか設定できない点
・カーブで前の車が曲がると急にスピードが上がり始める点
が優秀と言われる機能の中では残念に感じます。
一応、自動車道路での使用を推奨していますが、
渋滞対策のためか、前の車が停止すれば自車も自動的に停止します。
自動運転では無いので、前の車が発進しても自動的に自車が動き始めることはありませんが、アクセルを軽く踏んであげれば、あとは前ののペースに合わせて加
減速をしてくれます。
ぶつからない車
本来の機能はコチラです。ただ、今回このヴェルファイアで450kmほど走行しましたが一度も警告すら出ることはありませんでした。本当に大丈夫なのか心
配になりますが、トヨタの車はアラートを出すタイミングがドイツ車と比較をすると少し遅めに設定されている気がします。
まぁ、ドイツ車に乗っている際に、何も無いのに急ブレーキが掛かるようはマシであると個人的には思っております。
オートマチックハイビーム&LED
コーナーライト
写真左のスイッチをONにし、ライトをONにし、ハイビームの位置にするとオートマチックハイビームが作動します。
作業工程がメルセデスやアウディと比較をすると多くて煩わしい感もあります。
性能としては、上下の切り替えのみであるため、ここでの紹介は省略させていただきます。
LEDヘッドライトは全車標準装備です。
また、ヴェルファイアの上級グレードにはLEDコーナリングライト(2015年現在世界初)も装備されており、交差点での安全性も向上しています。
ただ、LEDヘッドライトってメルセデス・ベンツEクラスやアウディA6以上には、すでにあったような気がするので、基準が知りたいと心で思った次第でも
あります。
ヴェルファイア
3.5ZA”Gエディション” 総評とまとめ
今回試乗したヴェルファイアは、スポーティグレードの中でも最上級グレードであるため、運転をしても後部座席に乗っても快適な1台でした。さらに、ハンド
リングには問題ありと紹介はしていますが、実際この車にハンドリング性能は求めてはいけないと言ったところでしょう。
モチロン、ファミリーで乗るにもオススメの1台で、後席モニタを装備すれば小さなお子様が車内で退屈することはありません。また、日本で売れているミニバ
ンの1台でもあるため、ナビやオーディオのオプションも豊富です。
V6-3.5Lとスポーティなエアロさらに豪華な内装の組み合わせは、私は素晴らしいと思い、ぜひ購入したいとも考えています。しかも、一度ヴェルファイ
アに乗ってしまえば、外側のブサイクも気になりませんし。
ヴェルファイア
3.5ZA”Gエディション” まとめ
・内装は豪華。外装は残念。でも友人受けは良さそう。
・V6-3.5Lエンジンはパワフルで快適。ただし、一般的に考える燃費は非常に悪い。
・いかついデザインだが、世の中の台数が多いせいか、高速道路でもあまり避けてもらえない。
・豊富なオプションや後付けパーツでファミリーにもGood。
・1人で運転していると陰でバカにされる。
・高速道路をかっ飛ばしているヴェルファイアやアルファードも陰でバカにされている。
ということで、安全運転が出来るかたには特にオススメしたいのがヴェルファイアです。私としてはV6-3.5Lを強くオススメしますが、家族の反対がある
ならハイブリッドの選択肢もアリかもしれません。(本来スピードを出すクルマでは無いため)
関連項目:
ヴェル
ファイア エグゼクティブラウンジ3.5
アルファード 2.5S
7人乗り(2WD/30系)
トヨタ エスティマ
アエラスプレミアム(30系/マイナーチェンジ後)
USトヨタ シエナ SE
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