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プリウスS E-Four(新型/4WD)の試乗記
待望の新型プリウス(4代目だけど50系)は2015年12月より日本で販売され、寒冷地向けに4WD(E-Four)も新たに設定されました。
※なお40系はプリウスαに存在しているため現行型は50系となっているようです。
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試乗車概要
TOYOTA PRIUS S E-Four(ZVW55)
新しくなったプリウスは大台である40.8km/Lの燃費性能を達成(Eグレード/JC08モード)し、当然ガソリンを入れるだけで走れるという意味では
日本一の燃費性能です。
なにせ、TENGAとかいうものが採用され
たとかで、低重心が実現されたようです。しかし、TNGAとはネーミングセンスを感じることが出来ません・・・。
正式グレードと概要
TOYOTA PRIUS S E-Four
排気量
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1,800㏄+
モーター
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最高出力/トルク
(システム出力)
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122ps/-kgm |
走行距離 |
250km
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今回の平均燃費
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20.3km/L
(満タン法)
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車両本体価格 |
約280万円ほ
ど |
試乗日の路面状態 |
スノー・ドライ
(アイスガード装着)
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今回の試乗車はプリウスSと呼ばれるグレードで下から2番目のグレードです。50型のプリウスには理想的な最低限の装備があります。
また、大半のレンタカー会社が導入しているグレードにもなっているようです。
なお、E-Fourの公表されている燃料消費率は34.0km/L(JC08モード)となっております。
4WDの設定グレードはS以上のみ
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トヨタ
プリウスS エクステリア(外観)
カッコイイの?ダサいの?エロいの?
ダサいの?
最初にプリウスのデザインが発表になった時には賛否両論あったかと思います。私はダ
サいと思っています。空力抵抗のみを考えたとしか言わざるを得ないデザインがカッコいいワケありません。
CMでは福山雅治さんが「エロい」とか言っていますが、もしプリウスがエロいとするなら、それはT〇NGAを連想する新骨格「TNGA」を前面に押し出し
たからでしょう。TNGAと発言することは、テレビの生放送でマンピーのG☆SPOTと発言するようなものでしょう。
続きまして、
後ろからの姿は見るに堪えません!
と言うことでモザイクをつけさせていただきました。
この見るに堪えないデザインのプリウスを後ろから見る勇気のある方は、モ
ザイク無しの画像もございます。
もともと、高速道路で前方にいるだけでイラッと来るのがプリウスなのに、これから街中にこのデザインが溢れることを考えると、さらに気持ちが鬱になってし
まいます。
さて、気を取り直して。
EグレードとSグレードにはホイル
キャップ付きアルミホイールの設定
低めのグレードにはオシャレではないホイルキャップ付きです。
ただし、Sツーリングセレクションを選択した場合17インチのアルミが装備されますが、燃費が多少悪くなりそうなのと、スタッドレスを装着する際にタイヤ
代が高くなりそうですね。
あと、
ミラーの近くにも空力抵抗を抑えるものが装備されているのが分かります。
トヨタ
プリウスS インテリア(内装)
プリウスの運転席周り
特に感想はありませんが、最低グレードのE以外では革ステアリングになっています。ただし、Aプレミアムは本革巻きになっていますが、それ以外は合成皮革
になっています。
合成皮革であっても、触り心地は悪くなく、本革でないことを悲観することはありません。
何だか先代プリウス(30系)より全
体的に小さくなったような
プリウスの後部座席
運転席と助手席の椅子を後ろめの位置にした状態ですが、それにしても少々狭いような印象を受けます。
トランクの中も先代より狭くなったような感じがします。
さて、新型プリウスですが、数値上は分かりませんが、先代より小さくなった印象を受けます。日本人向けには最適なサイズかと思いますが、もう一つの主力市
場である北米では少々小さい車かもしれません。
もっとも、先代プリウスが発売された2009年と比較をすると、ハイブリッドシステムは進化し、設定車種も大幅に増えました。アメリカ人ならCamry
HybridやPrius V(和名:プリウスα)を選択するかもしれませんね。
プリウスの内装は相変わらずシンプル
プリウスはシンプルな内装(フルオートエアコン装備だし)
シフトレバーに関しても2代目プリウスよりこの形で、もはや慣れたかと思います。
マルチインフォメーション
ディスプレイであらゆる情報
ステアリングスイッチ右側を使って操作します。
私はプリウスとアクアに乗った時は、上の写真のようなハイブリッドシステム インジケータにしていることが多いです。
このほか、エアコンの詳細設定画面や4WDの駆動状況が表示されたり、一か所に情報が詰まりすぎていて、もはや何だか分からなくなってしまいます・・・。
さらに追い打ちをかけるように・・・、
左側も似たようなボタンになっており、本来はオーディオを操作するもの※です。
が、マルチインフォメーションディスプレイを操作しようとして、間違えて左側のボタンを押してしまうと、今聞いている曲が変わったり、ボリュームが変わっ
たりと、少々ややこしいです。
※一般的にトヨタの純正ナビまたはオーディオを装着した場合に操作が可能になり、他社製ナビを装着した場合、使えないことが多い。
トヨタ プリウスS 走行性能
今回の走行性能は速さに関することでは無く、実用性について述べようかと思います。また、このページでは路面状態がドライの場所について紹介します。(ス
タッドレスタイヤは装着)
ECOモードでも十分な加速性能が得
られる
まず、ベタ踏みした際には従来とあまり加速性能は変わりません。
その代わり、普通に走行する際には、先代のプリウスの加速感が少々モッサリ感が否めなかったのに対し、現行のプリウスはエコカーを感じさせない加速感に
なったかと思います。おそらくモーターの性能が向上したのでしょう。
ハンドリング性能は向上?
面白くないプリウスから面白いプリウスへ脱皮するために、ハンドリング性能も向上したと言われています。
もともと私はプリウスのハンドリングに関して、実用上は悪いと思ったことが無く、現行型になり、さらにハンドリング性能が向上したと思えます。(ボディの
重さを感じさせなくなった等)
とはいえ、あくまでも普通の車であり、スポーティな印象を受けることはありません。また、面白くなったかと言えば、大して面白いクルマでは無く、日常生活
において快適なクルマであるだけです。
運転席からの視界が良くなったよう
な。
運転席から撮影
先代より視界が良くなった分、運転がしやすくなったように感じます。
また、シートの形状がスポーティになったことで、プリウスなのに座り心地は欧州車に近づいたような印象を受けました。また、100km以上の通し(総走行
距離は250km)でプリウスの試乗を行いましたが、先代30系プリウスよりも疲れないと感じました。
さらに超!低燃費になった新型プリウ
ス
宣伝では燃料消費率40.8km/L(JC08)となり、大台を超えてしまいました。
(徹底的に軽量を施したEグレード)
標準グレードとなるS以上の場合は37.2km/L(JC08)・4WD車のE-Fourで34.0km/Lとなります。
実際に運転をしてみると
バッテリーの状態によっては80km/h以上
でもEV走行(モーターのみ)が可能!
先代のプリウスだと頑張っても70km/h程度まででしたが、現行のプリウスは上手くいけば、90km/hくらいでもEV走行が可能です。
また、私が低パワーハイブリッド車(アクア・プリウス・フリードHV等)で高速道路を運転すると、なぜか急激に燃費が悪くなっていたのですが、この新型プ
リウスではそのような燃費の悪化も少なくなりました。
今回の私が試乗した平均燃費は20.3km/Lでして、田舎道で飛ばした割には燃費は良かったかと思います。
こうなると、最近はドイツ車が積極的に導入しているプラグインハイブリッド(PHV)がデビューした際に、どのような性能を得るのか非常に楽しみです。
トヨタ セーフティセンスPの実力
~クルーズコントロール~
まずははアダプティブクルーズコントロールについて紹介します。
Challenge
Drive.netでは、何度もお伝えしているアダプティブクルーズコントロールは、前方の車に設定速度の範囲内で追従する機能で、運転者の負担軽減や自
動的に加減速をすることから渋滞の抑制に繋がると言われています。
プリウスの場合は、セーフティセンスP(Eグレード/Sグレードにオプションで86,400円。Aグレード以上に標準装備)を装着することで、アダプティ
ブクルーズコントロール(レーダー)も装備されるようになります。
このアダプティブクルーズコントロールに関しては、どのメーカーも一定の水準を保っており、大変便利に感じるようになりました。ただ、今回のプリウスに関
しては、以前より使いやすくなったものの、カーブが弱点になります。
だいたいの車はカーブでも前方の車に追従してくれますが、トヨタの場合カーブを走行中に前方の車を検知しなくなるためか、減速をや停止をしても加速をする
ことがあるのです。ここは早いところ改善してほしいと感じる次第です。
トヨタ セーフティセンスPの実力
~オートマチックハイビーム~
オートマチックハイビームです。
まず、現行型のプリウスは全グレードにBi-Beam
LEDヘッドランプが標準装備されるようになり、薄暗いハロゲンヘッドランプはありません。とても良いことです。
Bi-Beam
LEDヘッドランプとは、ロービームがLEDで照らされるのはモチロン、ハイビームもLEDで照らされるため、視認性の向上に役に立ちます。バイキセノン
と同じです。
オートマチックハイビームとは、ハイビームとロービームを前方から(に)車が来ると自動的に切り替わるもので、プリウスのセーフティセンスPを装着した場
合には、オートマチックハイビームも同時に装備されます。
アウディやメルセデスベンツのオートマチックハイビームのように感動するものではありませんが、精度は高く、前の車に追
いついたり、対向車が来ると確実にロービームに切り替わります。
ということで、一旦ここで終了です。次回はプ
リウスE-Fourによる雪道を走行した感想を述べたいと思います。
関連項目:
トヨタ アクア
X-URBAN(10系/後期)
トヨタ C-HR G ハイブリッド
トヨタ C-HR
S-T(4WD/1.2Lダウンサイジングターボ)
トヨタ カローラフィールダー
ハイブリッドG W×B
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C220d(BlueTEC) Avantgarde
レクサス CT200h バージョンC
マツダ デミオXD(ディーゼル)
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