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ランドクルーザー プラド TX(2.7L)
ランドクルーザー プラドはトヨタを代表する4WD車となっており、「プラド」とつくものはランドクルーザーでも小さめの車両になります。
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試乗車概要
LANDCRUISER PRADO TX
4代目のなったランドクルーザーの後期モデルからは、外観からも最新の装備が追加されLEDライトが選択出来るようになりました。
また、見た目は大きいですが、全長は5m以下、全幅は1.9m以下と、実際には運転しやすい一台でしょう。
正式グレードと概要
TOYOTA LANDCRUISER PRADO TX
排気量
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2,700㏄
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最高出力/トルク |
163ps/-kgm |
走行距離 |
384km
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今回の平均燃費
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-km/L
(満タン法)
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車両本体価格 |
約 万円ほ
ど |
試乗日の路面状態 |
スノー
(ブリザック装着)
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ランドクルーザー プラド TXと言うグレードは、プラドの中でも最低グレードであり、プラドの入門編といえるグレードになっています。
その分、これだけ大きな車であっても車両本体価格が安いのが特徴で、運転技術があれば、都内に住む若年層でも購入しやすいクルマでしょう。
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トヨタ ランドクルーザー プラド
TX エクステリア
どちらかと言えば、実用性重視の車であり、外観から感じることは特にありません。という印象でしょうか。
都会的なデザイン?
プラドには悪路走破の実力だけではなく、ファミリーでも乗れるSUVを目指す必要があったため、都会的なデザインを感じられるようになっています。
後ろからはほとんど雪で隠れてしまっていますが、特に特徴があるわけではなく、ウインカーにLEDが採用されているわけでもなく、特筆すべき点がありませ
ん。
それは横から見ても同様です。
ランドクルーザー プラドのインテリア
今回の試乗車であるTXは最低グレードであることをご理解ください。
ウッドコンビ
ステアリングがオプションで選択出来た・・・
TXには、標準ではウレタンステアリングが装備されています。そんな車を買おうものならハイエースのような車になってしまいます・・・。
ただ、プラドディーゼルが発売されるまでに販売されたプラドTXでは、オプションでウッドコンビステアなどを選択することが出来ました。
参考までに、LEDヘッドライトもTXではオプション扱いになります。
必要十分に広い後部座席
足を延ばすことは出来ません。でも、車体幅が広いこともあり、後部座席に3人乗車しても十分な広さを確保されています。
実は7シーターの車
ランドクルーザー プラドは7名乗車が可能です。(一部グレードを除く)
そのため、3列目シートはウィッシュやストリームのように激せま空間ですが、法律上は7人乗車することが可能です。まぁ、小さいお子様やかなりスリムま女
性であれば十分に着席出来るスペースでしょう。
3列目シートを畳んで5人乗りの状態にすれば、多数のスーツケース(間違えなく5つ以上)は入りますし、ゴルフバッグも余裕で4つは入ると思います。
最低グレードでも高級車としては必要
最低限の装備あり
左:スマートキー(ヘッドライトウォッシャー他)
右:フルオートエアコン
このあたりは最低グレードのプラドTXでも標準で装備されているようです。マークXのFパッケージにはスマートキーは装備されていません。
ランドクルーザー プラド 走行性能
ランドクルーザープラドに快適性を期待してはいけませんが、走行性能で見ればどうでしょうか。
優れた高速安定性
今回は北海道の高速道路を走行してみましたが、スタッドレスタイヤを装着しているにも関わらず、なかなか良い高速道路走行性能を見せてくれます。
ただし、2.7Lにこの車重ですので、加速性能はかなり悪いと言っても過言ではありません。
田舎道での走行性能は?
北海道のように真っ直ぐ走る分には問題ありません。
しかし、山道走行においては決して良いハンドリング性能は得られず、商用バンを運転する覚悟で山道走行をした方が良い印象です。特に追い越しを行う際も、
瞬間的に加速をすることは出来ず、アクセルを踏み込んでもなかなか加速をしないため、やはり商用車を運転する覚悟が必要です。
雪道の走行性能
悪路走破性に関して、雪道というより泥道を走行するイメージが強いランドクルーザー プラドですが、雪道の走行も優れている1台であると言えます。
雪道走行に関しては、後日別ページにてある程度詳しく紹介する予定です。
ランドクルーザー
プラド 気になった点
ランドクルーザープラドの気になった点をいくつか紹介します。
4AT・・・(当時)
あらかじめお断りしておくとすれば、現在は2.7Lグレードも6AT(MTモード付き)が標準装備となっております。
とはいえ当時のランドクルーザープラドは、加速も鈍く、同じ2.7Lエンジンを搭載したハイエース
グランドキャビンの方が圧倒的に優れた加速性能を体感させてくれます。(アクセルを深く踏まなくてもシフトチェンジをすれば、優れた加速をしてくれま
す。)
4WDとしては上級グレードには及ば
ない
あまり詳しく述べることはしませんが、要点をまとめるとプラドTXでは、4WDの走行性能は必要最低限にとどめられています。
これが、TZ-Gだとクロールコントロールだとか悪路走行にさらに強いグレートとなります。TZ-Gに関しては後日紹介できればと思っております。
あまり役に立たない補助確認装置(キ
ノコミラー)
写真左下寄りに写っているタクシーのフェンダーミラーのようなもの。
日本の法律では車高の高い車に補助確認装置を取り付ける義務があります。プラドの補助確認装置は死角が見やすいので、さほど無意味ではありませんが、アル
ファードやヴェルファイアに搭載されているものは無意味に等しいでしょう。
なお、50万円以上掛かるメーカーオプションの純正ナビを取り付けすれば、この補助確認装置は設置されずに済みます。
燃費は極端に悪い?
あくまでメーター読みですが8.8km/Lでした。しかも北海道の田舎道(峠を含む)と高速道路です・・・。
参考までに、ゼロクラウン2.5L(FR)だと14.5km/L・ホンダ レジェンド(SH-AWD)で13.0km/L・アルファード
350Sで9.4km/Lでしたが、それ以上に燃費が悪いようです。
ランドクルーザー プラド TX 総評
運転した第一印象は「大きさの割には運転しやすい」と感じられるクルマです。まさに都心も走れる本格的SUVでしょう。その一方で北海道の難所と言われる
冬のオロフレ峠を走行しても、ごく普通の峠を運転する感覚で運転することが可能です。
ただし、ハンドルのキレが良いわけでもないため、狭い駐車場の多い東京都内では少々運転しづらいです。また、バックモニタもメーカーオプションの純正ナビ
を装備しない限りはオプションで装着するしかなく、このサイズの車でバックモニタ無は今の時代では厳しいかもしれません。
また、TXに搭載されている直列4気筒2.7Lエンジンは加速性能は悪く、追い越しに一苦労です。時代の流れから考えれば、ダウンサイジングターボが搭載
されていると良い車になるのでは ないでしょうか。
最後に一言申し上げるのであれば、悪路走破を望むような方でない限り、ランドクルーザー
プラドは必要な車ではありません。北海道の深い雪でも、一般的な4WDであれば十分な走行性能は得られます。
本日の撮影地:
キロロリゾート
オロフレ峠(洞爺~登別/冬季の夜間は通行止め)
関連項目:
ランドクルーザー プラドTZ-G(ディーゼル)
レクサス LX570(後期)
トヨタ C-HR S-T(4WD/1.2Lダウンサイジングターボ)
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