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スバル レガシィB4 リミテッド(BN9型)

レガシィB4はスバル(2017年3月まで富士重工業)が販売しているDセグメント セダンで、BN9型は6代目になります。ライバルは、BMW3シリーズやマツダ アテンザ、トヨタ マークXあたりですが、肥大化したボディを見た限り、クラウン アスリートでも十分に通用しそうです。

試乗車概要

SUBARU LEGACY B4 Limited
スバル レガシィB4 Limited
レガシィB4

先代レガシィより、北米輸出を意識してボディが一回り大きくなりました。大きな車を好むアメリカ人に大ヒットし、現在では納車待ちになるほどです。

一方、日本においては大きすぎるレガシィに不満があり、レガシィ ツーリングワゴンが廃止され、B4(セダン)とアウトバック(クロスオーバーSUV)の2本立てになりました。

また、レガシィT/Wの後継モデルとしてはレヴォーグが販売されているほか、小さめのB4に匹敵するセダンを望む方には、WRX S4なども販売されています。


正式グレード

SUBARU LEGACY B4 Limited

排気量
2,500㏄
最高出力/トルク 175ps/24.0kgm
走行距離 約40km
(首都高・街中)
今回の平均燃費 -
車両本体価格 約330万円ほ ど
試乗日の路面状態 ウェット


BN9型のレガシィ B4には2つのグレードがあり、ベースグレードとB4 リミテッドに分かれています。いずれも、装備の違いのみで走行性能に差はありません。

一方、先代レガシィまであったターボはこのモデルからは完全に廃止になりました。スペックを見た限り、レヴォーグ1.6GT(ターボ)と、ほぼ同等の性能 であり、パワーを好む方には物足りないエンジンの一本化となったようです。






レガシィB4 リミテッド 外観

肥大化したレガシィB4の外観を紹介します。

従来以上に大きくなったレガシィB4

スバル レガシィB4 Limited
レガシィB4をフロントから撮影

全幅1,840㎜となり、トヨタクラウン1,800㎜よりも横幅が大きくなりました。そのため、従来のタワーパーキングでは横幅がオーバーするなど、駐車 場で苦労しそうなクルマになってしまいました。



B4を後ろから撮影

レガシィB4 リアから撮影
レガシィB4をリアから撮影

寒冷地仕様ではありませんが、リアワイパーなどは標準で装備されているようです。

何だか、テールランプのデザインなど、オジサンに好まれるデザインになったような気がします・・・。(カッコ悪いとは思いませんが)



横から撮影

レガシィB4リミテッド 横から
普通に大きな車です。



18インチアルミホイール装着 ブ ラック塗装+切削光輝

ブラック塗装+切削光輝の18インチアルミ
最近はやりのデザインですがオシャレですね。
このアルミホイールはリミテッドのみに装備されているホイールです。





レガシィB4 リミテッド インテリア

スバル レガシィB4 Limited インテリア

アメリカン人に好まれるレガシィB4のインテリアを紹介します。ちなみに、レヴォーグ同様、本革ステアリング・フルオートエアコン・スマートキーなどは標 準装備となっています。


リミテッドには本革シートが標準装備

レガシィB4の本革シート
シートヒーター付きの本革シートがリミテッドには標準で装備されています。

先代B4もそうでしたが、座り心地は良く、友人をレガシィに乗せると結構喜んでくれた記憶があります。個人的には、本革シートの座り心地は布シートには劣 ると思っていますが、今回も快適なドライブをサポートしてくれました。(距離短いけれど・・・)


電動シート
パワーシートは運転席・助手席とも全グレードで標準装備。

やはりレガシィは高級車なんですかね。



アルミペダルも装備

アルミペダル
リミテッドになるとアルミペダルも装備されているようです。



後部座席が広くて快適

快適な後部座席
写真では分かりづらいですが、レガシィB4の後部座席が広くて快適です。
Dセグメントのセダンとしては最大級の広さを持っていると言っても過言ではありません。

そのため、仮にデブ4人乗車であっても全員が快適なドライブが出来そうです。



より快適になったレガシィB4(走行性 能)


レガシィB4の走行性能を紹介します。


進化を続けるアイサイト (Ver.3)

レガシィB4の本革シート
全車速追従機能付クルーズコントロール


アイサイト
プリクラッシュブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)
アクティブレーンキープ(ステアリング操作のアシスト)
  ⇒車線逸脱防止装置はもちろん、メルセデスのように前方の車に追従する際に自動的にステアリング操作も行っ てくれます。
リアビークルディテクション(後側方警戒支援システム)
  ⇒ミラーの死角に車やバイクが走行していても教えてくれます。

などが装備されているようです。(いずれもOFFにするためのスイッチ)


また、その他アイサイトには、
停止時にアクセルペダルを急激に踏み込むと誤発進抑制制御が作動するため、「アクセルとブレーキを踏み間違えた」としても、事故のリスクを大幅に減らせる 他、


(本来あってはいけませんが、)信号待ちでボーっとしていると
アイサイト機能
前方の車が動いてブレーキから足を離さないとアラームで教えてくれます。


つまり、アイサイトは事故だけでは無く、無駄な渋滞も減らしてくれる機能を持っているのです。




快適になった乗り心地

私自身、レガシィという車はツーリングワゴンも含めると、先々代BL/BP型から試乗をした経験がありますが、スバル車にファンが多いと言われる中、当時 のレガシィの魅力がまったく分からなかった記憶があります。(2,000㏄のNAでした)

モデルチェンジで大型化したBM/BR型のレガシィにおいては、足回り性能こそイマイチだったものの、乗り心地やNA車の加速性能も向上(2,500㏄) したこともあり、これなら購入したいと思える快適なクルマでした。


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雨でも快適な首都高

さて、現行のBN/BS型のレガシィはと言うと、乗り心地は従来型以上に快適になりましたが、一方で高速時のコーナリング性能も格段に向上したと言えま す。

先代B4で首都高を走行する際には、同じスピードであっても車がロールする感がありましたが、今回の試乗車のレガシィB4は、コーナー走行時も車自体が安 定しており、今までレガシィで高速道路を走るのはあまり好きではありませんでしたが、このB4なら好きになれます。

また、シンメトリカルAWDの影響もあるのか、大雨の首都高は本来恐怖の場所となるのですが、多少のスピードであっても車が横滑りをする気配がありませ ん。また、水たまりを高速で走行した時に起きるハイドロプレーニング現象も起きにくく、雨の首都高すら快適な道路になりました。



乗り心地改良につながったスバルの新 しい技術

例えば、スタブレックスライド・ダンパー(乗り心地の他にコーナリング性能にも良い影響/Limitedに装備)であったり、改良されたエンジンなど様々 です。

特にエンジンに関しては、従来と同じとしながらも、ほぼエンジンの中身が新開発されているものであり、従来型に比べて静粛性など向上しています。


全体的にレガシィはスポーティ性から、乗り心地や快適性にシフトされたクルマになったと言えるのでは ないでしょうか。




レガシィB4 その他

電子制御式パーキングブレーキ・MT モード付きリニアトロニック

シフトまわり
このあたりは従来から大きな変化は無いでしょう。

ただ、マニュアルモードに関しては、フロアシフトで操作することは出来ず、
パドルシフト
パドルシフトのみでしか操作することが出来ません。

BRZを除いたスバル車全体ですが、出来ればフロアシフトでもMTモードで操作できるようにしてほしいと思った次第です。


LEDヘッドライトは全グレードで標 準装備

レガシィのLEDヘッドライト
ヘッドライトこそLEDですが、ハイビームはハロゲンのようです。
ちなみに、ハイビームアシスト付きです。(自動的にハイビーム/ロービームの切り替え)



レガシィB4 リミテッド 総評とまとめ

メーター

スバリスト(熱烈なスバルファン)の方々が、新しいレガシィB4を見て乗ってどう感じるか分かりませんが、それほどスバルに興味の無い私からしてみると、 本当に素晴らしいクルマであると感じました。


ドライバーズカーでありながら、同乗者に(乗り心地や座り心地で)喜ばれる車は、他の同等クラスのクルマでは、なかなか見つからないでしょう。また、安全 面で見ても基本的に他社の技術と大きな違いは無いものの、全グレードで標準装備しているなど、「アイサイトのスバル」は世の中に完全に定着しました。


一方、肥大化してアメリカ人向けになったボディを見て、これはレガシィB4では無いと言う方も多いでしょう。しかし、車名とボディサイズは違うかもしれま せんが、かつてのレガシィB4と同一サイズでWRX S4などもスバルから販売されています。

したがって、スバルが好きな人でも高級なスバル車を購入できるという意味で、現行のレガシィは新しい選択肢を与えてくれたのだと私は考えています。(ファ ミリーで乗るならレガシィの方が良いという点も含め。)

レガシィB4(BN9) まとめ

・BN9型レガシィB4は価値観がブランドでは無い高級車。
・休日アクティブな方にはオススメしたいセダン。
・アイサイトや快適なシート/サスペンションで長距離ドライブが楽しい。
・全車AWDで冬にスキー場に行くのにも最適。
・トランクスルー装備でサーフボードも積める。

などなど、買わない理由がまったく見当たらないクルマです。

ですが、
・ボクサーエンジンは構造が複雑で特に故障などの際には通常の車よりも修理費用が高 い。


というとで、かつてスバルファンだった方が家族が出来てファミリーで乗車するにもピッタリの1台ですので、ぜひスバルディーラーで試乗してみてほしいと感 じられる1台でした。







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