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レヴォーグ 1.6GT アイサイト

レヴォーグはスバル(富士重工業)が販売するステーションワゴンで、レガシィ ツーリングワゴンの後継車に位置付けられています。北米向けに大型化されているレガシィに対する、日本人にも好まれるステーションワゴンとして2014年 にデビューしました。

試乗車概要

LEVORG 1.6GT EyeSight
レヴォーグ1.6GTアイサイト
レヴォーグ1.6GT アイサイト

レヴォーグはCセグメントに位置している車であり、ライバルはVWゴルフ(ヴァリアント)やアウディA3などになります。

ただし、車内の居住性や走行性能を考えると、実際のライバルはメルセデスCクラスワゴン・BMW3シリーズT/W・アウディA4アバントになるでしょう か。

また、日本車の象徴として、レガシィの後継モデルとして販売されましたが、全長こそ短いものの全幅は1,780mmあり、そこそこの大きさがあります。


正式グレード

LEVORG 1.6GT EyeSight

排気量
1,600㏄
最高出力/トルク 170ps/25.5kgm
走行距離 約500km
(高速・街中)
今回の平均燃費 10.2km/L
車両本体価格 約280万円ほ ど
試乗日の路面状態 スノー

今回の試乗車のレヴォーグ1.6GT アイサイトは、2015年以降販売されているレヴォーグの中では一番下のグレードになります。(レンタカーのため)

また、以前の最低グレードは、アイサイト(要するに「ぶつからないクルマ」)が装備されていませんでしたが、現在は全車にアイサイトが標準装備されまし た。





レヴォーグ1.6GT アイサイトのエクステリア

あまり特徴のあるエクステリアではありませんが、簡単に紹介します。

エアインテークが印象的なフロントデ ザイン

レヴォーグ1.6GTアイサイト
エアインテークとは、レヴォーグにおいてはボンネットにある吸気口を指します。

一時期フォレスタなどでは廃止されましたが、レヴォーグでは復活しているようです。

エンジンを冷却するために、ボンネットに穴が開いているのですが、スバルファンであれば、ヨダレを垂らすところですが、あくまでも冷却を目的としているも ので、マニアを喜ばせるものではありません。(これにより、燃費向上等に貢献しています。)



小さくなったレガシィ

レヴォーグは小さいツーリングワゴン

もともとレガシィツーリングワゴンの後継モデルであることは有名な話ですが、もとをたどれば、先代のレガシィより、北米の需要を意識してボディサイズが大 きくなりました。そこで日本向けのちょうど良いサイズのワゴン車として、レヴォーグがデビューしたようです。

そんな日本市場を重視したレヴォーグですが、東南アジアへの輸出や、日本同様ダウンサイジングターボの小さめの車が好まれるヨーロッパへの輸出も行われて おります。さほど日本車が好まれない欧州において、レヴォーグはインプレッサのように評価の良いクルマになるでしょうか。



レヴォーグ1.6GT アイサイトのエクステリア

レヴォーグのインテリア
レヴォーグ1.6GT アイサイトの運転席周り

レヴォーグは高級車という位置づけでは無いため、内装はどちらかと言えばスポーティよりになっており、アルミ調のパーツが多数使われています。

フルオートエアコン装備車
フルオートエアコン標準装備車

一般大衆車で必要な贅沢な装備として、(運転席)電動シート・革ステアリング・フルオートエアコンなどは最低グレードの1.6GTアイサイトでも装備され るようになり、快適性にも優れているクルマです。


レヴォーグのシートも快適なシート

快適なシート
布シート(オプションで本革シートも選択可能)

先代のレガシィ(BM/BR)に乗った際に感じたのが、程よい柔らかさで欧米人のような体が大きな人でも快適にドライブ出来るクルマというものでした。

それは、レヴォーグになっても同様で、欧州車のように硬くなく、それでも長距離の移動も快適にさせてくれるシートです。(個人的には、先代レガシィの座り 心地の方が好きです。)



後部座席も狭くなった

レヴォーグの後部座席
レガシィと比較をするとレヴォーグの後部座席は少々狭いです。

と言っても、悲観するほどのことも無く、ある程度の快適性は確保されており、スカイラインやBMW3シリーズあたりの広さとあまり変わらないかと思いま す。



荷物はたくさん積めそう

ラゲッジルーム
おそらくゴルフバッグ換算で3つは入るでしょうか。

ハイブリッドでは無いエコカーのため、トランクルームの大きさも気にする必要がありません。(まぁ、もともとワゴン車のハイブリッドでトランクが狭い車っ て見たことありませんが)

当然、後部座席の背もたれを倒せば、自転車も積むことは可能です。



レヴォーグ1.6GT 走行性能

このページでは、基本的な走行性能を紹介しています。雪道におけるシンメトリカルAWDの走行性能などについては、後日別ページにて紹介します。

1.6Lターボの加速性能と高速性能

レヴォーグの加速性能
道央自動車道で撮影(この時はスタッドレスタイヤを装着)


ダウンサイジングされたエンジンは1.6Lにターボが付いているものとなり(2.0Lターボも選択可)、メルセデスベンツC180(W205)と同じで す。

ですが、加速性能は ある意味官能的で、ターボラグこそ大きいものの、軽く踏めば強烈な加速感を得ることが出来ます。少なくとも、一般 道においてはメルセデスベンツC180以上の加速性能を持っていることは間違えないでしょう。




となると高速道路の走行性能も・・・
少なくとも、日本国内における常識の範囲内の速度域では、どこまで加速をし続けてくれるエンジンです。ここでも、C180と比較をするなら、同等か それ以上と言っても過言ではありません。


つまり・・・、

レヴォーグはドイツのアウトバーンの走行においても通用するクルマですし、小さくなったこのクルマがヨーロッパでも通用する理屈も十分に理解することが出 来ます。



レヴォーグの走行性能の問題点は足回 り?

足回り性能はスバル車独特の味付けと言いましょうか?

トヨタマークXスカイライン250GT
左:トヨタ マークX
右:日産 スカイライン(V36)


同じ日本車でも、マークXやスカイラインと比較をした際に、しっ かりした足回りでありながら、コーナーを曲がるときは少し怖いという印象があります。スピードを出している状態でコーナーに突っ込むと、ぐ にゃっと言う感覚があります。(ノーマルタイヤ車の試乗時)

そのため、もともとこのような感覚が好きであったり、慣れてしまえば、全く問題は無いかと思います。




レヴォーグ1.6GT Eyesight その他

レヴォーグ1.6GTアイサイトに試乗して、そのほかに気になったことを紹介します。

アイサイト(Ver.3)は優秀

レヴォーグのアイサイトVer.3
アイサイトはスバルの安全装備の代名詞となりました。

さすがに、雪道において本当に「ぶつからない」かどうかの実験をすることは出来ませんが、アイサイトの機能として、全車速追従機能付きクルーズコントロー ルは、北海道の田舎道(※)においても、快適なドライブに大きく貢献してくれます。
※本来は高速道路や自動車専用道路で使用することが推奨されています。

ただし、ミリ波レーダー方式と異なり、大雪や霧の場面に遭遇すると、アイサイトの機能が停止することが多々あり、その場合は通常通り自力で運転する必要が あります。(当然自動ブレーキなども作動しません。)


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ちなみに、スバルがアイサイトを宣伝する前から、どのメーカーも衝突被害軽減ブレーキシステムの開発はしており、トヨタでもセルシオ(セルシオとしての最 終モデル)の時からオプションで選択することが可能でした。

スバルの技術者が認めるほど、衝突被害軽減ブレーキシステムとしては、トヨタの技術力は高かったものの、当時はそれなりに高価あり、宣伝力不足(積極的な PRはしていない)であったことから、なかなか普及はしませんでした。

2010年ごろからでしょうか?先代レガシィの「ぶつからないクルマ」のCMで、日本国内においても「衝突被害軽減ブレーキ」に対する消費者の認知度が大 きく広がりました。そのため、他のメーカーも追随するように「衝突被害軽減ブレーキ」を割安なオプションで装備出来る車を数多く発売されるようになりまし た。

つまり、今日の安全が保たれているのは、ある意味スバルのお蔭かもしれません。また、事故率が大幅に下がることで、保険料が安くなるなどのメリットもある ため、アイサイトに限らず、オプションで装着可能な場合には、装備しておいた方が良いでしょう。



以上余談終了。

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スマートキーは標準装備されている が・・・

レヴォーグのキーレスアクセス&プッシュスタート
レヴォーグは全グレードにキーレスアクセス&プッシュスタートが装備されています。

開錠するには、ドアノブを触るだけ。ロックを掛けるときには、ドアノブ右側の線になっている部分に触れるだけ。というものになっていますが、どうも線の部 分に雪が積もった際には、使いづらい印象がありました。





レヴォーグ1.6GT Eyesight 総評

基本的には無難でイイ車です。かといって、トヨタやレクサス車のように、面白味を感じることが出来ないクルマではありません。だからこそ、スバルファンは いるし、クルマ好きで家族がいるような人にも受けが良いのでしょう。


以前、東京都内で試乗をした際にも、扱いやすく、街中での加速も十分に速く(ガソリンを多く消費する速さ・・・)、かといって高速道路でも安定した走りを してくれて、なかなか文句をつけられない印象を受けました。

詳細は後日お伝えしますが、今回の北海道の雪道での試乗も、スバルらしい素晴らしい雪道走行性能を発揮してくれました。



なお、ここまでレヴォーグを褒めまくりましたが、私はスバリストでも無ければスバルファンでもありません。そのため、もしレヴォーグを購入するかと聞かれ れば、おそらく答えはNoです。ボクサーエンジンが壊れた際の修理代は、他の車と比較をしても高いらしいです・・・。








関連項目:
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スバル レガシィB4 Limitedスバル レガシィB4 Limited
トヨタ C-HR S-T(4WD)トヨタ C-HR S-T(4WD/1.2Lダウンサイジングターボ)
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