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日産 エクストレイル20X(T32型/2WD)
エマージェンシーブレーキ パッケージ
日産エクストレイルは、日産が販売しているSUV車でT32は3代目になります。ライバルはホンダCR-Vやスバル
フォレスタ・XVあたりであり、CMで放送されるような悪路を走破するというよりは、街中走行をメインとし、4WDであれば雪道やオフロードでも有利に走れます。
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試乗車概要
Nissan X-TRAIL 20X(T32/2WD)
日産エクストレイルはミッドサイズSUVに該当します。日本で走るのにちょうど良いサイズ感であることから、売れ行きも好調です。
また、5人乗りグレードの他、7人乗りも設定されており、7シーター ミニバンであるラフェスタでは物足りない方にも支持されています。
正式グレードと概要
Nissan X-TRAIL 20X (2WD)
排気量
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2,000㏄
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最高出力/トルク |
147ps/21.1kgm |
走行距離 |
約70km
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今回の平均燃費
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-km/L
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車両本体価格 |
約280万円ほ
ど |
試乗日の路面状態 |
ウェット |
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今回試乗した日産エクストレイル20X(2WD)は下から2番目のグレード該当し、後ほど紹介する必須な装備があるグレードになります。ただし、LEDヘッドライト等はオプ
ション扱いになります。
日産エクストレイル(T32) 外観
まずはエクストレイルの外観を紹介します。
全体的に丸みを帯びたデザイン
エクストレイル フロントから撮影
従来型までは角ばったデザインでしたが、このT32型より丸みを帯びたデザインになりました。あくまでもエクストレイルは、悪路走破性に優れていてもシティSUVであり、メインは街中を走行する点にあります。そういった意味ではデザイン性に優れたのでは ないでしょうか。
このようなデザインになったことで、方向性が異なるクルマではあるものの、トヨタ ハリアーなどもライバルになりえる1台と言えるでしょう。
エクストレイル 横からのデザイン
ごくありふれたSUVのデザインです。
まぁ、「ありふれた」と表記をしたのは、そのくらいコメントにも困る ある意味では無難なデザインとなったと言えるでしょう。
エクストレイル リアから撮影
エクストレイル リアから撮影しましたが・・・
こちらも、特筆すべき点が無いことに困ることでしょうか。
T32エクストレイルのデザインに関しては、ジュークとは異なりターゲット層が広いことから、ある意味では無難なデザインになされているのだと感じられます。
日産エクストレイル(T32) インテリア
続きましてはエクストレイルのインテリアを紹介です。エクストレイルは従来より、アクティブに遊ぶ人に最適なクルマであり、スキー・カヌー・海水浴などに
行く際にはピッタリの1台であることを紹介します。
安っぽいビニルシート
ビニルシートが採用されており、乗った時には妙なニオイが漂います・・・。
しかしながら、ビニルシートであるが故にスキーやスノーボードで衣服にどっさり雪が付着していても、海水浴で水着のまま乗車する時も、汚れてもすぐに拭き取れることから安心出来ます。もちろん、酔っぱらってゲ□だって、何かお漏らしをしても安心でしょう。
(ニオイが取り切れるかは不明であるため実行しないことをおススメします・・・。)
何が起きるか分からないパトカーのシートがビニル製であるのと同じようなものです。
フロントシートには快適なシートヒー
ターが装備
冬に快適なシートヒーターです。
エクストレイルは優れた4WDが装備可能となっており、寒冷地での人気車になることがある程度予測ついたからでしょうか?全グレードでシートヒーターが装備されています。
特に冬場はビニール(私の好みは本革なのですが・・・)は座った瞬間冷たく、シートヒーターの「ありがたみ」が身に沁みます。
エクストレイルの後部座席は広い
エクストレイルの後部座席は広いです。
これだけの広さがあれば、4名乗車時でも快適なドライブが可能です。
ラゲージスペースは広め
スーツケースも多数入るでしょう。
また、
こちらもビニル製であるため、ある程度の汚れには耐えられます。
ただ、サーフボードやスキー板などの乾かさずに乗せるような場合には、少なくとも新聞紙などを敷かないと水だらけになってしまいそうです。
ちなみに、今回試乗したエクストレイルは5人乗りですが、7人乗りも設定されております。3列目はウィッシュを連想するくらい狭く、仮に7名乗車であった
としても6名以上での乗車はあまりオススメ出来ません。また、言うまでも無く3列目を起こせば、ラゲージスペースも狭くなります。
リモコン オートバックドア
ワンプッシュでリアハッチを閉められるのはモチロンですが、センサーの近くに手や物を近づけると自動的に扉が開きます。オプションで50,000円(税別)両手が塞がっている時には便利な機能です。また、車内からも開閉が可能なようです。
以上エクストレイル20Xのインテリア紹介は終了です。
安っぽい内装にしている理由は、このエクストレイルの目的を考えれば容易に答えられそうです。実用上十分なクルマであることは理解できましたが、はたして走行性能はどうでしょうか。
日産エクストレイル(T32)ガソリン
車 走行性能
アウトドア派の方にとってエクストレイルは非常に実用的な1台であることをインテリアの側面から紹介しました。しかし、アウトドアなんて実際には月に数回
行えれば良い方であり、必要なのは日常の走行性能でしょうか。
そこで今回のエクストレイルの試乗では東京~大宮間というアウトドアと一切関係ない区間を走行し、エクストレイルの走行性能を検証したいと思います。
ミッションはCVT・加速性能は抜群???
MTモード無しのCVTです。
軽やかな加速をしてくれるため、街中の走行でも快適に走行してくれます。ただし、日産の直列4気筒車全体に言えそうですが、アクセルが軽すぎるため、発進時にアクセル操作を気をつけないと「急発進」になってしまいます。
こちらのCVTですが、Sモードも装備されており追い越しなどで急加速を要する場合にも簡単に対応出来ますが、こちらもギア比の問題でしょうか?急激に回転数が上がるためもう少し緩やかになってほしいと感じられました。
エクストレイル 高速道路走行時は?
首都高(埼玉大宮線)を走行
雨は降っていましたが、変な運転をすることもなく、特徴はありません。
エクストレイル
走行性能まとめると?
ヨーロッパ車のようなキビキビした印象は無く、乗り心地に(不快な)振動も少なく、どちらかと言えばアメリカ車寄りのつくりをしている印象を受けられました。
ただし、足回りだけに関しては日産車らしい特徴がよく出ており、赤信号に変わりそうな交差点を右折する際にある程度の速度で突っ込むと、同乗者が不快になる上、後部座席の荷物は反対側に移動していることでしょう。
ゆっくり走る分には同乗者も快適ですが、もしキビキビした走りを希望される場合にはヨーロッパ車の方が良いかと思われます。
なお、車庫入れや狭い道などについては、何も感じられることはありませんでした。(おそらく快適と解釈していただいて大丈夫だと思います。)ただし、狭い車庫入れなどが気になる場合にはバックモニタを装着することをオススメします。
日産エクストレイル(T32)ガソリン
車 その他気になった点
上記以外にエクストレイル(T32/ガソリン車)について気になる点を紹介します。
純正ナビはオプション
メーカーオプションのナビを装着しようとした場合には約33万円掛かります。
ディーラーオプションナビであればもう少し安くなりますが見栄えはメーカーオプションナビの方が上でしょう。
もっとも、トヨタのランドクルーザー(プラド)やアルファード・ヴェルファイアに装着するメーカーオプション純正ナビと比較をすれば圧倒的に金額は安いと
考えられます。(ハリアーの場合だとJBLを装備しない純正ナビだと同じくらいの金額で設定されているようですが・・・)
なお、
バックモニタはもちろんですが、アラウンドビューモニタも装備されています。
(世界のどのメーカーの車も、この機能だけは役に立たないと思っておりますが・・・)
アドバンスド
ドライブアシストディスプレイ
メーターの中央にある液晶のことです。
今どきの車の多くにはこういったものを見られるので詳細は省略します。
ただ、このシャシー制御の項目が何なのかがよく分かりません・・・。
エマージェンシーブレーキ
パッケージ
エクストレイルもぶつからないクルマです。
しかしながら、通常走行においてこのエマージェンシーブレーキの実力を試すことは出来ず、安全性の検証が出来ないことをここで謝罪しておきます。
その他、踏み間違い衝突防止アシストも装備いるため、最近よく報道されている高齢者の事故防止にも一役買いそうな車になりえるでしょう。
一応クルーズコントロールは装備され
ているのですが・・・
クルーズコントロールも装備
残念ながら全車速追従機能(前方車両に勝手に付いていく機能)は無く、赤信号で前方の車に急接近してしまった記憶がございます。
2WDの証拠(どーでもいいけど・・・)
シートヒーターのスイッチの間に穴が開いている車両が2WDになります。
インテリジェントキー(スマートキー)を入れるくらいの大きさしかありません。
4WD車の場合には、4WDモード切替スイッチが装備されていますが、4WD(ALL MODE 4×4-i)に関しては、後日エクストレイル
ハイブリッドのページにて紹介します。
日産エクストレイル(T32)ガソリン車 総評とまとめ
街中の走行でも実用的であり良いクルマであると思います。荷物が積めて、大人4人でも快適に乗車可能で、ミニバンと比較をしても足回りが良く、都会におけるユーザーも多いため、2WDも設定されています。しかも車両本体価格も220万円からと良心的でもあります。
現行T32型になってから、外観のデザインも丸みを帯びて悪くありません。しかし、独特の香りを持つチープな内装であることに変わりは無く、もし都心でSUVに乗るのであれば、少し車両本体価格が高くてもマツダCX-5を私は選択します。
また、先代T31型ではディーゼルが設定されていましたが、現行T32型になってからは日本国内においてディーゼルの設定が無くなりました。SUVの
ディーゼルの需要は高いと言えるため、まもなく予定されているマイナーチェンジを機にディーゼルも復活してほしいものです。
T32
エクストレイル(ガソリン/2WD) まとめ
・SUVと言いつつ、とにかく街中でも運転しやすい。
・車内が広く、ミニバンよりも走行性能は優れているため、ファミリーにも最適。
・7人乗りも設定されているが、3列目は地獄になる。
・(雪も降らない)都心でしか走らない場合には、内装がチープすぎる。
・日産が誇る安全技術(エマージェンシーブレーキやアラウンドビューモニタなど)は装着可。
・走行性能においてはヨーロッパ車に遠く及ばない・・・。
エクストレイルは気軽に購入できる本格派のSUVでしょう。また、エクストレイル
ハイブリッド(4WD)で北海道の雪山を走行しましたので後日紹介する
ことにします。
関連項目(その他の試乗記):
日産 ジューク NISMO
マツダ CX-5 XD プロアクティブ(ディーゼル)
レクサス LX570(後期)
スズキ ハスラー JスタイルⅡ ターボ
トヨタ アクア
X-URBAN(10系/後期)
ハリアー ハイブリッド プレミアム "アドバンスドパッケージ"
スバル
レヴォーグ1.6GT アイサイト
スズキ イグニス ハイブリッドMG
ランドクルーザープラドTX(ガソリン)
ランドクルーザー プラドTZ-G(ディーゼル)
マツダ CX-5 XD プロアクティブ
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