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マツダCX-5 XD プロアクティブ(ディーゼル)
マツダCX-5はマツダが販売するSUVで、コンパクトSUVと呼ばれるCX-3よりも大きく、以前日本でも販売していたCX-7よりも一回り小さく、日
本で運転するのに適しているSUVとも言えます。
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試乗車概要
MAZDA CX-5 XD PROACTIVE
今回の試乗車はCX-5でもXDと呼ばれるタイプでCX-5のディーゼル車になります。以前試乗したデミオディーゼルよりも、各段にハイパワーであるCX
-5のディーゼルエンジンが大変楽しみなところです。
また、グレード名の「プロアクティブ」ですが、一番下のグレードよりも1つ高いグレードになっておりまして、アクティブLEDヘッドライトなどが装備され
ているのが特徴です。
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試乗車概要
正式グレード
MAZDA CX-5 XD PROACTIVE (Diesel)
排気量
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2,200㏄
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最高出力/トルク
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175ps/42.8kgm
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走行距離
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約500km
(高速・街中)
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今回の平均燃費
(街中の平均燃費)
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測定せず
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車両本体価格
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約300万円
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試乗日の路面状態
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ドライ
(スタッド装着)
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今回試乗したCX-5ですが、スタッドレスタイヤが装着されており、コーナリング性能などは試すことが出来ませんでした。(最大限の性能を生かせないた
め)さらには、スタッドレスタイヤを装着しているにも関わらず、雪道性能すら試していません・・・。
CX-5のエクステリア
まずは、マツダCX-5のエクステリアからの紹介です。
あまり大きくないSUV
ボディサイズとしてはCセグメントに位置しているため、対抗車としてはVWティグアン・Audi Q3・Mercedes-Benz
GLAあたりになるでしょう。何も知識を持たないと、マツダの高級SUVと勘違いしてしまいましたが、実際には実用性重視の大衆車(プレミアム寄り)で
しょう。
マツダで最近お馴染みのフロントグリルはこのCX-5でも健在で、一目見てマツダと分かるようになりました。
なお、今回の車両にはLEDヘッドライトが装備されています。
スカイアクティブD
(SKYACTIV) テクノロジー
マツダのディーゼルには、スカイアクティブDが採用されているのは、以前デミオの試乗記でお伝えした通りです。
走る楽しみを意識したエンジンとなっているとのことですが、CX-5に搭載されているエンジンはどうなのかは、後述したいと思います。
マツダCX-5のインテリア
CX-5の内装を紹介します。
インテリアはいたって普通
悪くはありません。ヨーロッパを意識しているだけのことはあり、ヨーロッパのSUVではよく見かけそうな内装になっています。
ただ、運転席の椅子を一番下にしても、「シートが高い」印象をぬぐえないクルマです。
もう少しシートが下になれば、運転のフィーリングも さらにヨーロッパ車に近い印象になるでしょう。
後部座席も狭くなく
それほど大きな車では無いので、後部座席の広さもあまり期待をすることはありませんが、ごくごく普通の広さがあるので、4人で移動する際にも比較的快適に
ドライブをすることが出来るのではないでしょうか。
後部座席の椅子もかなり高く設定されているため(こちらは上下非可動)、腰痛の際の乗り降りは楽になりますが、背の小さいお年寄りが乗り降りする際には少
々苦労しそうです。
専用設計の純正ナビ(MAZDA
CONNECT)
以前こちらもデミオのページで紹介しましたが、CX-5にもMAZDA CONNECTが装備されています。(DVD
VideoやTVチューナーのみオプション)
ですが、この見た目だと何だか後付けのモニタのようで少々カッコ悪い気が・・・
コマンド コントローラーはデミオ同様にあります。
ラゲージルームも特筆すべき点は無
し・・・
普通に広めで良いとは思いますが、大きめのゴルフバッグが4つ入るとは思えません。
CX-5
XD(ディーゼル)の走行性能
実際に走行してみて感じた点をまとめました。
まずは鋭い加速
デミオと比較をしてもボディが重たいですが、排気量も大きく、2ステージターボになっているなど、あまり細かいことは紹介しませんが、要するにパワーがあ
るというコトみたいです。
デミオ
ディーゼルでも十分に速かったのですが、こちらのCX-5ディーゼルも素晴らしいほど加速性能があり、トルクで比較をすればV8エンジンに匹敵するほどで
す。(ただベタ踏みした際の加速性能はV8ガソリン車のような性能は得られません。)
少ない踏み込みでも十分な加速をしてくれるため、街中では快適に走行すること可能。
高速道路においても、V8並みのトルクは容易に加速することが可能で、ドイツ アウトバーンの走行時も快適な加速を得られるでしょう。
スタッドレスタイヤ装着しても安定し
た高速性能
今回の試乗では高速道路の走行も行いました。
一般的な日本の高級車(クラウンやマークX等ですが)は、スタッドレスタイヤを装着して高速道路を走行すると、速度が高くなるにつれハンドルがブレるため
に安定感が得られなくなることが多々あります。そのため、国産車にスタッドレスを装着して何処かに行く必要がある時は少々運転するのが鬱でした。
しかし、このCX-5においては、高速道路で高い速度域になったとしても、ごく普通に指一本のみで運転することは可能で、何も言われなければノーマルタイ
ヤで走行している感覚です。(ただし、急ブレーキの性能は、あくまでスタッドレスタイヤなので要注意)
まさにドイツの車はスタッドレスタイヤを装着してアウトバーンを200km/hで走行しても全く恐怖を感じることはありませんが、性能的には匹敵します。
CX-5 その他
「走り」以外でCX-5で気になった点をまとめました。
音響は良い
オーディオもヨーロッパ車並みに良いです。
ただ、これが4つのスピーカーから出されている音であることを考えると、素晴らしいという点。また、オプションでBOSEの9つのスピーカーの音響設備を
選択できるほか、ディーラーオプションの選択で、フロントスピーカーのアップグレードも可能であるようです。
なんといっても燃費は良い
ディーゼル車の燃費の良さは、Challengedrive.netでは、見ていて嫌になるほどお伝えしてきておりますが、今回のCX-5も燃費が良いで
す。
試乗距離は500kmほどですが、高速道路ばかりではなく、街中試乗もかなり行った上で、半分程度の燃料を使ったのみでした。(高速道路でかっ飛ばしたこ
とはココではヒミツです)
正直、現在の技術ではモーターを使った心臓部よりもディーゼルの方がエコロジーでなくても、エコノミーであることから(事故や故障においても)、VWの不
正問題はあっても、個人的にはディーゼルを押したいところです。
マツダCX-5
XD(ディーゼル)プロアクティブ 試乗記総評
以上のことより、輸入車のパフォーマンスでありながら、価格は上等な国産車と同等(マークXやレヴォーグ)であることを考えると、大変優れたクルマの1台
になると言えるでしょう。
さらに言えば、もう少し車両本体価格の安いCX-3やアクセラでもこのような走行性能を持っているのは間違えなく(現時点では試乗していません)、安売り
をしなくなったマツダと言えども、コストパフォーマンスはかなり優れたクルマと言えるでしょう。
あとは、今回なぜ予定を変更して雪道走行テストを行わなかったのか少々後悔しているくらい、良い走行性能を持つ車です。
関連項目:
マツダ CX-5 XD プロアクティブ
マツダ デミオXD(ディーゼル)
マツダ CX-3 XD プロアクティブ
フォルクスワーゲン ゴルフ7 コンフォートライン
トヨタ プリウスS E-Four
レクサス RX450h バージョンL
アウディ Q7 2.0TFSIクワトロ
トヨタ C-HR S-T(4WD/1.2Lダウンサイジングターボ)
日産 ジューク NISMO
日産 エクストレイル 20X エマージェンシーブレーキパッケージ
マツダ×ディーゼル 長距離ドライブは快適か? (チャレンジ企画)
実際に北海道の大地をCX-5 XDで1,000km走行し、マツダのディーゼルは長距離走行が快適かを検証しました。評価はこのページの試乗記より辛口です。
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