すべての試乗記 > BMW MINIの試乗記 >
|
BMW Mini COOPER S (F56)
Cooperは、ミニを代表するコンパクトカーで、今回の試乗車はBMWグループになってからは3代目に該当します。
|
試乗車概要
BMW MINI COOPER S (3 Door)
現行型のFシリーズのクーパーは、従来の3ドアモデルの他に、5ドアも選択できるようになりました。ただし、今回の試乗車は3ドア車になります。
また、下位グレードに搭載されるエンジンが直4-1.6Lエンジンから直3-1.5Lターボエンジンにダウンサイジングされたのもの特徴です。ただし今回
は直4-2.0LターボのSモデルになります。
正式グレードと概要
BMW MINI COOPER S
排気量
|
2,000㏄
|
最高出力/トルク |
192ps/28.6kgm |
走行距離 |
250km
|
今回の平均燃費
|
12.5km/L
(メーター読み)
|
車両本体価格 |
約330万円ほ
ど |
試乗日の路面状態 |
ドライ・ウェッ
ト |
スペック上はBMW320iよりも速く、当然ボディも軽いため、強烈な加速感を体感できると容易に想像つきます。
|
|
BMW ミニ クーパーS 3ドア
BMW以前のミニと比較をすると、かわいらしいが倍増し、より一層女性受けの良いデザインになりました。それは2013年にモデルチェンジをしたF56型
も変わらず、カワイイ・美しいデザインになっています。
ミニではなく大きくなりました。
ただ、クーパーにおいてもボディが従来型よりも一回り大きくなった結果、3ナンバーサイズになってしまったのは、少々残念な点でしょうか。
また、ヘッドライトにはLEDが採用されています。
リアのデザインも可愛らしく
車が芸術品であることを感じさせられます。
ただ、クーパーSですのでマフラーが中心に設置されています。
(そのため荷物を出し入れする際に、すねが温められます・・・)
MINI COOPER S
インテリア
外装がオシャレなクルマは内装もオシャレではないでしょうか。
独特な運転席周り
やはり実用性というよりは、デザインに凝っているという印象です。
でも最大のトピックスは、純正ナビゲーションシステム ミニ コネクテッド(MINI
Connected)が装備されており、カーナビの操作も簡単になったほか、Bluetoothも装備され、携帯電話などと連携を取ることも容易に出来る
ようになります。
MINI
Connectedの操作方法はBMWそのもの
challengedrive.netではまだお伝えしていませんが、このコントローラーはBMWに装備されているi-Drive(第三世代=最新式)そ
のものです。そのため、カーナビのスペックは大幅に向上したものの、使い慣れるまでに時間が掛かります。
エンジンスタートスイッチはセンター
パネルに
ミニクーパーに初めて乗ったときに迷ってしまうとすれば、エンジンのスタート方法です。一般的な車だと、ハンドルの右側や左側にスタートボタンがあります
が、ミニクーパーはど真ん中にエンジンスタートボタンが設置されています。
また、シフトレバーもBMW2シリーズ(アクティブツアラー/グランツアラー)と同じ形のシフトレバーが採用されています。
スイッチ類ひとつひとつがオシャレな
クーパー
スイッチ類一つ一つがオシャレですね。(写真上)
また、サンルーフが装備されており、沖縄のドライブを快適にしてくれます。
ミニクーパーらしいデザインとBMW
らしい機能性
アクセルペダル(写真左)やワイパーレバー(写真右)を見るとクーパーは丸いデザインを多用しているクルマであると感じました。
一方で、ワイパーやウインカーの操作・ミラーの調整・ライトのON/OFFなどを見ると、BMWの操作方法そのもので、ミニクーパーらしさが失われたよう
な気がします。
MINI COOPER
S のスポーツシート
クーパーSに採用されているスポーツシート
ですが、こちらもBMWらしさが出ており、サイサポート(座面先端が伸びる)が装備されています。でも、最近のメルセデス・ベンツCクラスにも装備される
ようになりましたね。
絶望的に狭い MINI
COOPER(3ドア)の後部座席
あくまでも3ドアなので、後部座席は絶望的に狭く、3人か4人での移動には適しません。
ですが、現行型のミニクーパーに関しては、5ドアも設定されており、3人以上で乗車する可能性がある場合は、そちらをオススメしたいです。
夜のインテリアがオシャレではな
い・・・
オレンジ色のメーターはBMWと同様です。が、
メルセデス・ベンツSクラスなどに装備されている美しい間接照明の類は無く、ごく普通すぎます。クーパーはオシャレな内装なのだから、夜もオシャレな内装
だと良いのではないでしょうか。
Mini Cooper S 走行性能
ゴーカートフィーリングを楽しめると評判の新型ミニクーパーですが、はたして走行性能はどのような感じでしょうか。
クーパーSの加速性能
これだけ小さなボディに2.0Lターボエンジンを搭載しており、加速性能は抜群と言えるでしょう。加速音もなかなか良いです。
ただ、ハイパワーFF車になるため、雨の日などに急加速をしようとすると、簡単にホイルスピンを起こしてしまい、優秀なトラクションコントロールなどのコ
ンピュータが装備されていても、なかなか怖いです。
高速道路や直進道路の安定性
沖縄県 海中道路(※ここで最速チャレンジはしていません!)
実際に高速道路も走行してみましたが、なかなか良い走りをしてくれます。これだけコンパクトな車体であっても、速度が高くなるにつれ、路面に吸い付く感が
あるため怖さなどは一切ありません。
当然、上記のような加速性能があるため、ドイツのアウトバーンでも優れた安定感とともに快適な走行が可能です。なお、日本のアウトバーンについてはよく分かりません・・・。
Mini Cooper
S 乗り心地は・・・
ずばり、スポーツカー並みに良くないです。
助手席でシャンパンを飲みながら、ヨーロッパの石畳を走行しようものなら、簡単にこぼれてしまいそうです。
原因はもともと足回りが硬いうえに、17インチの扁平タイヤを装着していることにあります。コーナリングの性能は悪くありませんが、ちょっとした段差で車
が大きく揺れてしまいます。車酔いする女性とのデートには向かないでしょうね・・・。
ミニクーパーSの街中走行性能
街中には数多くの段差が潜んでおり、そこを走るたびにガタガタ車は揺れます。とはいえ、悪口を述べる点がそのくらいしかなく、実際は常識の範囲内のガタガ
タ感です。
ハンドリングは良く、エンジンの性能も2.0Lでは大きすぎで、直3-1.5Lでも街中を走行するだけなら十分でしょう。したがって、セカンドカーとして
は最適なクルマであり、たまに長距離ドライブすら出来るのがミニクーパーの特徴でしょう。
Mini Cooper
S その他気になった点
ありません。
ただ、
ミニ クーパーのトランクルームは狭いです。
シートをたたまなければ、海外旅行用のスーツケース1個とノートパソコンが入る大きめのカバンを収納したら満杯になってしまいます。
BMW ミニ クーパー S 総評
実用性の面では、主婦が日中に買い物に使う程度かと思います。
(1人で乗る分には十分に荷物を積み込むことが出来ます。)
ただ、所有することにおける満足感は数多く、
・峠を走っても楽しめる足回り性能
・峠に行くまでに走行するであろう高速道路も優れた安定感
・内装も外装も見ているだけでウットリしそうなお洒落なデザイン
などなど
車両本体価格は300万円を超える金額であり、もし1台しか購入できないのであれば、5ドアのCooperかマークXの購入をおススメします。ですが、セ
カンドカーとしての所有であるなら、素晴らしいカーライフを過ごすことが出来るでしょう。
車そのものについては、3ナンバーになってしまい、もはや「ミニ」という名前は相応しくなくなったかもしれませんが、ミニらしい軽やかな走行性能は継続されており、ゴーカートらしさも十分でしょう。
関連項目:
BMW318d Luxury
BMW 1シリーズ 118d Sport
スズキ アルトワークス(5MT)
マツダ デミオXD(ディーゼル)
フォルクスワーゲン ゴルフ7 コンフォートライン
レクサス CT200h バージョンC
ジャガー XE アドバンテージ エディション
アウディ SQ5(3.0/クアトロ)
メルセデス・ベンツAクラス A180スポーツ
スズキ ハスラー JスタイルⅡ ターボ
トヨタ アクア X-URBAN(10系/後期)
|
ホーム | リンク | 撮影について | Challengedrive.netにつ
いて | 運営者情報
|