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ジャガー XE アドバンテージ エディション
JAGUAR XE ADVANTAGE EDITION(X760)
2015年11月パリ同時多発テロ事件の直後に撮影したものです。
JAGUAR XEは2015年よりジャガーより販売されたDセグメントのセダン車で、ライバルはメルセデス・ベンツCクラス・BMW3シリーズ・レクサスISなどです。このサイズの車両は手軽に購入できるジャガーと言われたXタイプ以来となります。
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試乗車概要
正式グレード Jaguar XE ADVANTAGE EDITION
排気量
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2.0L
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最高出力/トルク
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200ps/32.6kgm
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走行距離
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約100km
(首都高含む東京都心)
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今回の平均燃費
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9.0km/L
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車両本体価格
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490万円
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試乗日の路面状態
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ドライ
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今回の試乗車はXE ADVANTAGE EDITIONという限定モデルです。
また、一つ上の車種であるXFの先代はSタイプという高級車であったためデビュー当初はV6やV8エンジンを中心にラインナップされていたのに対し(現在は2.0Lエンジンもあります。)、XEは販売当初から2.0Lエンジンでダウンサイジングターボとなっております。
有り余ったパワーが特徴であるジャガーを脱却し、エコなジャガーになったようです。
Jaguar XE エクステリア
中型高級車と呼ばれる大きさであり、人によってはジャガーらしくないと思う方はいるかもしれません。私もジャガーと言えば大きなクルマという印象がありますが、実際にXEのデザインを見れば、ジャガーらしくないという意見は容易に撤回出来ることでしょう。
大きなフロントグリルは最近のジャガーの象徴であり、一目でジャガーであることが分かります。Fタイプと比較をすると子供のようなジャガーではありますが、インパクトは十分でしょう。
今どきを感じられない
何が今どきを感じられないかと言うと、ライトの話です。
ブレーキランプやスモールライトはLEDが装備されているものの、ヘッドライトはHID、ウインカーにいたっては、高級車でありながらLEDが未だに採用されていないのです・・・。
2000年前半より販売開始された日本の高級車クラウンやフーガの時代から進化を見ることが出来ないのです。
後ろ姿も なかなか美しい
一言でいうならカッコイイのでは ないでしょうか。スポーティなデザインも含め、安定した高級感を外観から演出しているように感じます。
このような車なら、男性であれば「ピシッと決めたスーツを着用」したシチュエーションがピッタリであると言えるでしょう。女性なら・・・・分かりません。
20tが印象的
しかしながら、パワー重視の私にとってジャガーですらダウンサイジング ターボになってしまったと残念な気持ちになります。
ジャガー XE インテリア
XEはあくまでジャガーの入門的存在のクルマであるため、インテリアもチープであるとお思いの方もいらっしゃることだとは思います。
実は・・・・、その通りでございます。
ん~、ごくごく普通な感じのクルマです。
座り心地はごく普通。
本革シートはグレードで選択可能
一応レザーシートの設定はあるようです。
あのイギリスの名門ジャガーを想像して、このXEに乗車をすると少しがっかりした気分になりますが、まぁメルセデスCクラスのeleganceやBMW3シリーズの最低グレードに乗車したと思えば、ほぼ同等の内装であると思います。
正直普通すぎます・・・。
あ、ちなみに座り心地は普通のヨーロッパ車です。硬すぎず柔らかすぎないため、快適な座り心地で悪口を言う点はありません。が、さほど感動的なシートでもありません。
先進的なデザインにオシャレな青色
内装のデザインは先進的であると言えるでしょう。夜になると青色の電飾が輝いており、大人の雰囲気を感じられます。
こんな空間で男に口説かれようものなら、バカな女であれば簡単に落ちることでしょう。
私の中ではモダンなデザインで曲線美を感じられるインテリアになっていると思います。
全体的に黒しか使っていないことは残念で、ステッチだけでも別の色を使えば、さらにオシャレなインテリアになるのでは ないでしょうか。
ジャガーXE 走行性能
ジャガーXEはスポーティなセダンと言われています。
とはいえ、日本においてジャガーってあまりメジャーなイメージが無く、どのような走行性能を持っているかピンと来ない方もいらっしゃるかと思います。
ということで、私的な勝手な意見を述べさせていただきます。
一般道路編
普通です。
でも、パワーのあるエンジンを搭載しているため、信号が変わりそうな時でも、軽くアクセルを踏めば無事に青信号で通過することが出来ます。
峠道編(実際に走行していないので首都高で代用)
足回り性能はクソすぎて、お話になりません。
まぁ、ドイツ車と比較してですが・・・、大して乗り心地が良くないにも関わらず、ちょっとハンドルを切っただけでも、車体が傾きます。
これでは運転していても車酔いしそうです。
高速道路走行編(首都高速湾岸線)
高速道路走行における安定感はなかなかのものです。片手運転だとしても快適に走行することが可能です。
また、2000㏄の排気量でありながらパワーは十分にあり、高速道路の合流や追い越しは快適です。
なお、あまり迫力が無いのか、追い越し車線をタラタラ走行している日曜ドライバーに接近しても、追い越し車線を譲ってくれることはありませんでした・・・。
ヒミツのテストコース(ヒミツなので場所は非公開)
2000㏄でも220km/hまでは出ます。しかも余裕であった考えると、ドイツのアウトバーン走行などであれば、さらにスピードが出そうです。ただし、高速域になるとハンドルが少しぶれ始めるため、超高速時においてはドイツ車に軍配が上がります。
一方のコーナリング性能は、たしかに傾くのですが、本気でコーナーを攻めたときには路面に吸い付くような安定感を見せてくれます。勝手に尻を振りはじめることはありません。
つまり、本気になったジャガーは車も人間も恐ろしいということがよく分かりました・・・。
ジャガーXE その他 気になったこと
さて、ジャガーXEには隠れた顔を持っていることが分かったところで、隠れていない素晴らしい部分を紹介したいと思います。
メリディアンのスピーカー
この音質がなかなか良く、適度な重低音を感じることが出来ます。
高級車のオーディオと言うと、BOSEやharman Kardonのスピーカーが装備されていることが多いですが、ジャガーにはMERIDIANのスピーカーが装備されています。
アダプティブクルーズコントロール装備車
さすが最新鋭のクルマだけあってそういった類も装備されています。
ですが、この機能をオンにすると止まった時に強制的にアイドリングストップがONになったり、前方の車が減速しているにも関わらず加速を続けたりと、良い機能だと感じませんでした。
多彩な走行モードと謎なシフト
走行モードは写真下にあります。
今回はエコモードで試乗してみましたが、日産の高級車とは大違いでエコモードでも十分な加速性能を発揮してくれます。(そういえばレースモードは試しませ
んでした・・・)しかしながら、エコモードに入れているからなのか、命懸けでアイドリングストップをONにしようとするのがジャガーのようです。。。
また、シフトの形も変わっており、エンジンをONにすると、ニョキってセレクトレバーが出てきます。
基本的にはDで走行し、変速が必要な場合は左の写真のようなパドルシフトを利用します。
メルセデス・ベンツ同様、使い心地の悪く、やる気のないパドルシフトが装備されています。
トランクルームの広さも標準的
まぁ普通に広いです。
また、後部座席も倒すことも可能で、推測するに自転車を積むことも可能でしょう。
ジャガー XE 総評
今回試乗したジャガーXEは「ジャガーの中のジャガー」とは言えませんが、細かいことを気にしなければ良い出来になっているクルマです。
快適性こそ普通ですが、本気を出した時の走行性能は優れており、街中や高速道路でも十分すぎる加速性能を持っています。
にも関わらず、500万円以下からジャガーを購入できるということは最大の魅力と言っても過言ではないでしょう。
参考までにBMW 320iやメルセデス・ベンツC180よりも加速感は十分にあります。
あとは、意味不明に作動しようとするアイドリングストップ機能や自動停止装置がついていない疑惑のあるアダプティブクルーズコントロールをもう少し良くしていただきたいところです。
そうすれば、このようなオシャレなクルマならデートも楽しむことも容易でしょう。
(錦織圭選手のような人なら・・・・)
そして最後に
今回は2015年11月に発生したフランス パリ同時多発テロの直後に撮影を行ったため、東京スカイツリーの電飾がフランスの国旗のカラーになっています。
改めて、テロの被害で亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
関連項目:
ジャガー XE S 3.0
アウディA7 55TFSIクワトロ Sライン ファーストエディション
ポルシェ マカンS
ランドローバー ディスカバリースポーツ
BMW318d Luxury
日産 スカイライン250GT FOUR
クラウンハイブリッド アスリートS
USトヨタ カムリSE(北米仕様)
日産 V37スカイライン 200GT-t(次世代ターボ)
メルセデスAMG E43 4MATIC
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