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BMW X3 xDrive20d Mスポーツ 雪道試乗記
（ディーゼル/G01）
さて、2019年の冬も北海道の雪道にやってまいりました。BMW X3はすでに試乗記をお伝えしていますが、せっかくのxDriveであることから、ぜひ雪道を走行してみたく思っていたところ、ようやく念願がかないました。
このページはBMW X3 x-Drive20d（4WD）の雪道走行性能に特化したページです。通常路面におけるBMW X3の試乗記も併せてご覧ください。
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試乗車概要（4WD/x-Drive）
BMW X3 xDrive20d M-Sport（G01）
BMWでは4WDのことをX-DRIVEと呼び、2WDにはS-DRIVE（主にX1やX2など）としています。
X1やX2はミニベースの車両になるため、FFベースの4WDであるのに対し、X3/X4/X5/X6/X7はFRベースの4WDになります。
FRベース 4WDシステムの軽い紹介
興味が無ければ飛ばしてください。
BMW Xドライブには路面状況に応じて前後のトルク配分を0：100～50：50に可変する、いわゆる「スタンバイ式4WDシステム」が採用されています。
BMWの場合には、すべりそうな状況を事前に検知すると、一輪ごとにトルク配分を行うため、滑りやすいカーブであっても安定した走行が可能との事。
一方、何もない路面状況では後輪に100％のトルク配分を行うことでFRらしいスポーティな走行が可能となっています。
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この日の試乗ルート
雪道試乗記をお伝えするにあたり、筆者最近のトレンドは日常における雪道安定性（安心感）を考えており、筆者がヴェゼルHV 4WDで走ってトラウマになった急坂&アイスバーンは必須であると考えております。
そのため、この日は北海道の難所の1つである日勝峠（札幌～帯広を結ぶ主要道R274）を走ることにしようと思いました。が・・・、
雪が降った後の日勝峠 入口付近
写真では分かりづらいですが、目の前のトラックは坂を登ることが出来ず、立ち往生しています。このほか、複数台のトラックが立ち往生または路肩に落ちており、残念ながら札幌市内へ引き返すことにしました・・・。
なお、この日は全道で前日に大雪が降ったため、高速道路は通行止めとなっており、千歳周辺の主要道は悲惨な状況になっていました。
要点は、雪道試乗をするにあたり、走りたい道路を走ることが出来なかったため、アイスバーンにおいて恐怖心を和らげてくれる1台なのかを検証することが出来なかったことを予めお詫びしておきます・・・。
BMW X3 x-Drive 市街地の雪道の走行
札幌市内スタートのため、まずは市街地の雪道走行性能を検証してみたいと思います。
BMW X3 x-Driveで轍を走る
札幌市内というより千歳に近い場所になりますが、この日に限っては札幌市内の道路を再現したような雪が残っています。
4WDでも車種によっては写真のような轍を通過するのは困難な車両があります。（無理に跨ぐと、ハンドルをとられてスリップしてしまう）しかし今回のX3は、このような轍であっても問題無く通過することが可能です。
ただし、指一本で轍を通過できるほどの安心感は無く、ハンドルをしっかり持っていれば「コントロールを失わない」と説明した方が適切でもあります。
アイスバーンにおける発進・急停止（x-Drive）
比較的空転した回数は少ない印象が強かったです。ただし、アイスバーン上で発進時に無理にアクセルを踏み込み過ぎると空転することにより かなり回転数が上昇します。もう少し制御しても良いのでは？と思います。
一方、アイスバーンにおける急ブレーキ（急停止）は、ハンドルをしっかり握っていればコントロールを失う心配はありませんでした。（ただし、急坂・急カーブの山道では操作方法を誤るとコントロールを失う可能性は十分にあります。）
BMW X3 x-Drive 雪上の高速道路
ノーマルタイヤのBMW X3 M-Sportで高速道路を走るとドイツ車らしい感動は無いと前頁で紹介いたしました。こちらでは、場所は雪上の高速道路と絞られているため、安心して雪道の高速道路を走れるかを紹介することにします。
この日は大雪で高速道路が通行止めであったため・・・
この日は高速道路を走ることが出来なかったため、一般道で代用することにします・・・。
もちろん、”北海道での”法定速度は守っております・・・。
ドライの路面状態で高速道路を走ると安定しない車が雪道を走っても安定するワケがありません。とは言っても危険を感じるわけでは無く、追い越しをする際に
も滑る危険性は一切ございませんので安心して走れます。あくまでも、もう少しレベルの高いクルマがあると言う意味になります。
なお、凍った路面のコンディションは最悪であると言え、スピードが上がれば上がるほど、車内は激しい揺れに襲われます。車酔いと言うよりも腰痛や痔の人は苦しくなるかもしれません。
BMW X3 x-Drive20d M-Sportで山道を走行
ノーマルタイヤのBMW X3 M-Sportで山道を走るとハンドリングは大したことは無く、高速でカーブを通過すれば同乗者は首を痛めるか車酔いをしてしまいます。さて、雪道ではどうでしょうか？安心して走れるかを考察したいと思います。
凍結したカーブでも滑らない
以前FRの7シリーズ（G11）で凍結した山道を走行した際には、あまり良い印象を受けませんでした。スタッドレスタイヤを装着しているだけで、車自体の安定感が無くなる上、滑った時の恐怖感は非常に大きかったと記憶しております・・・。
しかし、xDriveになると凍結したカーブに高めの速度で通過を試みるのですが、なかなか車両が滑ることはありませんでした。その分、あまりにも速度が高いとアンダーステア（ハンドルを切っても真っ直ぐ進む）に陥りやすいのが特徴でした。
今回は難所と言う場所を走行出来なかったこともあり、普通に走っている分には安心して走ることが出来るのでは ないでしょうか。
（参考）BMW X3 x-Drive 深い雪道
大雪の翌日写真右側の雪深い所を実際にBMW X3で走行してみました。
パウダースノーではありましたが、埋めれて動けないことも無く、何ら問題無く走行することが出来ました。（この時だけかもしれませんが、）雪に埋もれている中 走行しても、ハンドルがとられることは無く、豪雪時でも走りやすそうです。
BMW X3 x-Drive 雪道試乗記 総評
ドライ路面におけるBMW X3の評価はBMWであることを考えれば最悪と言えるくらい残念な点が多いものでした。一方、今回の雪道試乗ですが、雪道においての走行性能は総合的に考慮すれば良いと言え、北海道のような豪雪地帯であっても安心して走行することが可能です。
ただ、試乗日は北海道内の交通状況が雪により麻痺していたこともあり、思うように恐怖を感じる雪道を走行することが出来ず、山道のアイスバーン（急坂区間）でどのようにx-Driveが制御するのかをチェックできない点が残念でもありました。
一応、安心感という観点からドイツ御三家で比較をするとAudi＞mercedes-Benz＞BMWになりそうです。Q5で雪道を走ったことはありませ
んが、ベースとなるA4で雪道を走行した際には感動するくらいの安心感がありました。メルセデスベンツGLCも恐怖感は ほぼありませんでした。
たまたまかも しれませんが、BMWだけが「普通に」運転する際にも若干の違和感を覚えました。
関連項目：
 BMW X3 xDrive20d （G01）
 BMW 523d Mスポーツ
 BMW5シリーズ 523i Mスポーツ（F10/
後期）
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