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アウディ A1 Sport back 1.0TFSI
アウディA1はフォルクスワーゲングループの高級ブランドの1つアウディが販売する最小のモデルです。その中でも2015年より直列3気筒1.0Lのエン
ジンが搭載されたモデルが発表され、今まで以上に容易にアウディが手に入りやすくなりました。
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試乗車概要
AUDI A1 SPORTS BACK 1.0TFSI
アウディA1は2010年より販売(日本では2011年より販売)されたアウディ最小の車です。
日本において販売当初は1.4Lの設定でしたが、2015年より直列3気筒1.0Lターボエンジンが追加され、車両本体価格も約250万円と購入しやすく
なりました。
(A1の3ドア車)
今回の試乗車はA1 Sportbackと呼ばれる5ドア車の試乗で、兄弟車はフォルクスワーゲン ポロとなります。
正式グレード
Audi A1 Sportback 1.0TFSI (8X)
排気量
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1,000㏄
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最高出力/トルク |
95ps/16.3kgm |
走行距離 |
約400km
(高速・街中) |
今回の平均燃費
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測定せず |
車両本体価格 |
約270万円ほ
ど |
試乗日の路面状態 |
ドライ |
今回の試乗車は、期間限定で無償オプションとして提供されるナビキセノン プラスパッケージが装備されています。
したがって、ナビが無償提供されない期間になった場合にナビを装備するとプラス30万円ほどです。
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Audi A1 Sportback
1.0TFSI エクステリア
今回の試乗車は2015年に販売されたばかりの直3-1.0Lのダウンサイジングターボを搭載したアウディA1になります。1.4Lと1.0Lの外観の違
いはありません。
フォルクスワーゲン
ポロは彷彿させないデザイン
VWポロとプラットフォームなどを共用しており、ポロの面影があっても不思議ではありませんが、このA1のデザインを見た限り、どこからどう見てもA1で
す。そして、ポロが5ナンバーであるのに対し、A1は3ナンバーで登録されます。
まぁ少なくともスバルBRZとトヨタ86もデザインは悪くありませんが見習ってほしいかなと思ったりもします・・・。
リアからもお洒落なデザイン
この丸い感じがイイです。
グレードとしては、1.0Lの最低グレードに該当しますが、アルミホイールが標準で装備されているなど、フォルクスワーゲングループの高級ブランドとして
は、なかなか良いのでは ないでしょうか。
Audi A1 Sportback
1.0TFSI インテリア
5人乗りのA1のインテリアを見ることにします。
A1の特徴として、車両本体価格が安い分、今どき当たり前の電気式パーキングブレーキが装備されていなかったり、エンジンキーも回すタイプになっていま
す。
シンプルすぎるインテリア
アウディA1のインテリアパネル
飾り気のないインテリアは、ある意味無難であり、誰にでも受け入れられそうです。嫌味が無いことから、デートにも、友人同士のドライブにもピッタリの1台
でしょう。
Audi
A1スポーツバックの後部座席は不快
後部座席の写真
シートそのものの座り心地はドイツ車だけあって、疲れにくいシートだと思いますが、とにかく狭いです。
狭い場合はフロントシートを前に移動すれば問題ありませんが、もう一つ小さな問題があり、
背もたれが倒れず、長時間の移動の場合には苦痛
が伴う点でしょう。世の中の大半の車の後部座席の背もたれは倒れませんが、それにしても背もたれが少し垂直過ぎるのです。
「アウディA1スポーツバックなら家族4人で乗れるし」と思っているお父
様へ
後部座席に奥様を座らせて快適性を検証してから購入を検討された方が身のためでしょう。
ステアリングは革
安い車でありながら革ステアリングが装備されている点はポイントが高いです。
Audi A1 Sportback
走行性能
アウディ最小のプレミアムコンパクトであるA1スポーツバックの走行性能を紹介します。
搭載されている直列3気筒1.0L
ターボエンジン
これもダウンサイジングの一環で、小さいエンジンがさらに小さくなってしまいました。
ちなみに、日本において1.0Lエンジンと言えばヴィッツやパッソに搭載されている、あのク〇みたいなエンジンを連想される方は多いでしょう。しかし実際
に走行してみると、なかなか加速が良く排気量の大きいトヨタのハイブリッドよりも加速性能に優れている感があります。
燃料はハイオク仕様車であるため、割高ですが国産コンパクトと加速性能も燃費性能も変わらず、良く出来てるエンジンでは
ないでしょうか。また、今後はこのようなダウンサイジングターボのエンジンが増えることでしょう。
街中走行編
車の形から見た限り、いかにも街中走行向きのクルマです。
足回りの性能も必要十分であり、ハイブリッドに匹敵する加速性能を持っているこの車は、金持ちであれば究極の買物カーになることでしょう。また、アウディ
車らしくハンドルも軽めになっているため、片腕骨折していても車庫入れも容易に出来るでしょう。
高速道路 走行編
さすがにターボが付いていると言えども1.0Lエンジンですので・・・
なんていうのは固定概念は捨てましょう。100km/hまでの加速は3分の1もアクセルを踏めば、満足いく加速を体感できますし、流れが非常に速い追い越
し車線におていも、安定した走りを見せてくれます。これなら、ドイツ アウトバーンもかなり快適に走行できるでしょう。
強いて述べるのであれば、左側からの追い越しは出来ないでしょう・・・。
Audi A1 Sportback
気になる点
あまり使いやすくない純正ナビ
Audi MMI
純正ナビが使いづらいのはドイツ車全般に言えることなのですが、ドイツ御三家と呼ばれる中で私はアウディのナビが一番苦手です。(慣れればどうってこと
ないですが。)
また、気の利いたひじ掛けが装備されておらず、ナビのコントローラを使った翌日には左腕が筋肉痛になりそうです。
あとどうでも良いですが、ナビ(モニタ)を収納する場合は手動で収納が出来ます。
A1のトランクルームは広くないかも
当然ドイツ車は機能的な車づくりを心掛けているので、ある程度荷物は入るようになっています。おそらく、大きなスーツケースが2つという感じでしょう。
したがって、このような車でキャンプに行くことはオススメできません。
しかし、もし1人か2人だけで乗車をするのであれば、後部座席の背もたれを倒すことができ、トランクスルーになるので、ある程度大きなものも入るでしょ
う。
フルオートエアコンは装備されず
残念ながらエアコンはマニュアル式です。
値段が安いのでここは我慢しましょう。
なお、5万円でオートマチック エアコンディショナーが装備可能。
メーターが少し見にくいかも
当然、ドイツで走ることが基準になるため、30km/hや50km/h、130km/hあたりは赤く表示されています。
しかし、日本で走行する場合には60km/hが一つの基準になると思いますが、60km/hまでが5km/h刻みであるのに対し、それ以上が10km/h
刻みになっており、「65km/hで走行している つもりでいたら、実は70km/hで走っていた」というコトが多々ありました。
したがって、若い世代には馴染みの薄い※、写真左側に表示されているデジタルメーターも活用した方が良いと感じた次第です。
※バブルの頃の日本車の一部はデジタルメーターが採用されていました。
Audi A1 Sportback
1.0TFSI 総評
ポロやミニクーパー同様、お洒落でイイ感じのクルマ+出来の良い走行性能を兼ね備えた製作者を思わず尊敬してしまいたくなるのが、アウディA1スポーツ
バック1.0TFSIです。
ポロと兄弟車でありながら、何となくではあるものの、アウディA1の方が良い車という印象を受けてしまいました。
ただし、考えなければならないのが、車両本体価格です。日本で購入した場合、270万円ほどかかり、何となく高級車のマークXすら購入可能です。
つまり、ヴィッツやアクアと比較をすれば、優れている車ではあるが、車両本体価格はマークXと同じ。ということは、それだけ製作費を掛けた車なのだから出
来が良くて当然という解釈にもなるでしょう。
まぁ、少なくとも日本のメーカーがプリウスを制作するのに躍起になっているよりは有益です。
関連項目:
アウディ
A4アバント 2.0TFSI クアトロ
スズキ アルトワークス(5MT)
BMW ミニ クーパーS(3ドア/F56)
トヨタ プリウスS E-Four
フォルクスワーゲン ゴルフ7 コンフォートライン
マツダ デミオXD(ディーゼル)
レクサス CT200h バージョンC
メルセデス・ベンツAクラス A180スポーツ
スズキ ハスラー JスタイルⅡ ターボ
トヨタ アクア X-URBAN(10系/後期)
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